日経新聞2月6日号の春秋に興味ある記事を見つけたので引用する。

文学紹介者の頭木弘樹さんは30年以上、病のせいでマスクが手放せなかった。常にマスクをしているのは当時、少数派の時代。外出のたびに人の視線を感じた。この頭木さんにとってコロナパンデミックは大転換をもたらした。

マスクをしている人は〇、してない人は✕。正統と異端の完全な逆転。こんなに簡単にひっくり返るものか。

一昨年夏、日刊夕刊のエッセーに記した。

そのあべこべ状態が3年も続いた。

さて政府は5月8日からコロナを「普通の」感染症にすると決めた。マスクは各自の判断と言う。今からライブハウスで外す人と着ける人の間のトラブルや学校現場でもマスクを理由にした差別への懸念が聞こえる。

問題は、この国の悪い特徴である個人の考えよりも多数派を重視すること。少数派が居心地の悪い社会にならないように願っています。

 

 

火薬から生まれた医薬品は多い。

火薬、印刷術、羅針盤は西欧にルネサンスをもたらした三大発明とされているが実はそれらの起源は、いずれも古代中国にある。

火薬、大砲、鉄砲が登場し、戦争の仕方も大いに変わった。特にダイナマイトの誕生は特筆すべきである。1846年、トリノ工科大学のアスカニオ・ソブレロがニトログリセリンを合成した。

スウェーデンのイマニュエル・ノーベルは、この物質の火薬としての可能性に注目して爆薬製造に乗り出した。その子供、アルフレッド・ノーベルはニトログリセリンの安定性を高める研究を進めて「ダイナマイト」を作った。しかしこのニトログリセリンこそが、狭心症の特効薬になるとは誰が予想したでしょうか?

爆薬⇒医療だったのです。

 

 

 

私には今でも交流のある同級生医師も多くいるし又、松山に帰ってきてから知り合った医師も多い。

友人医師の良い所は各人、専門科のスペシャリストになっている所である。

私の患者さんからは特定の科にこだわらず多くの質問が来る。その時にメール等で友人に問合せ出来るのはありがたい。

一番、時代の先端を行っているのは皮膚科。患者さんの患部の写真を撮って写メで送る。大昔なら現像して写真を送っていたのとは雲泥の差。内科、整外、皮膚科、産婦人科等さまざまである。

1年の終わりには例えば九州のO先生には、私はみかんを送り、O先生からは「カキ」(牡蠣)が届く。信州のK先生には、やはりみかん、彼からは信州りんごが届く、といった具合である。

友人は一生、大事にしたいものです。

 

 

 

メガネ業界初の国家資格「眼鏡作製技能士」が2022年に誕生しました。

その目的は眼科医と連携しつつ国民により良いメガネを提供して目の健康を守れるようメガネ製作技術を高めていくことです。

さてメガネなるものは誰により日本に持ち込まれたのでしょう。

一般的には1551年にフランシスコ・ザビエルが周防の戦国大名、大内義隆に献上したのが最初と言われています。「日本西教史」が根拠になっています。だから少なくとも470年以上前からメガネは日本に存在していたわけですね。

メガネは今や伊達眼鏡(だてめがね)として「おしゃれ」のツールにもなっています。

 

(追伸)

孫達の節分です。まりちゃんが幼稚園で作ったようです。

パパ鬼も活躍したそうです。

人格は言葉に表われます。

Aさんは年輩のB氏に何か尋ねるとB氏は必ず「あなたも知っているように」と言ってから的確に答えてくれるのです。

何回も会うたびにその表現が出てくることにAさんは気づきました。

この言葉は、たとえ年下であっても話し相手の人格を尊重する心がにじみでています。

質問のたびに「えっ、そんなことも知らないの?」と、もし言われたら聞く気も失せてしまうでしょう。B氏を尊敬し続けるAさんは「あなたも知っているように」は話し相手の人格をも向上させる言葉だと信じています。

ちょっとした工夫が会話にも大事です。

(追伸)

K君の沖縄宮古島の下地島(17END)の写真です。有名な幻の浜(ユニの浜)を撮った貴重な写真です。

右手奥に滑走路の誘導灯が見えます。尚、「17END」を知らない人のために解説します。滑走路の角度が北を0度とした時に、170度の方向を向いていることと、滑走路識別番号が「17」であり、末端の事を「Runway END」と呼ぶからです。

干潮のタイミングにだけ現れる、幻のビーチです。

 

 

アルコール飲料はWHOの専門組織であるIRACも確認した発がん性物質で多くのがんを誘発する。

日本人には酒に弱い高リスクのグループがあり、自分が高リスクと分かったら飲酒は控え、がん検査をすべきです。

IRACによるとアルコール飲料は「発がん性がある」と確認された最上位の「グループ1」。口腔・咽頭、喉頭、食道、大腸、肝ぞう、乳癌のリスクも増大させます。

さて人は酒に含まれるアルコールをまずアセトアルデヒドに分解し、さらにアセトアルデヒドを酢酸へと分解して無毒化する。

しかし、東アジアの人の4割は分解酵素が生まれつきないか働きが弱い。酒に弱い人は強い人に比べ飲酒後の唾液中のアセトアルデヒド濃度がより高く、がんにつながるDNAの損傷がより多いことも研究で判明しています。

少量の酒で赤ら顔になる人は高リスク群なので定期的に胃カメラを受けて下さい。

 

 

気候変動によって感染症の脅威が増加している。

去年、カナダ・オタワ大学の研究に目を疑った。「北極圏の氷河が解けると『スピルオーバー(異種間の感染)』のリスクが高まる」という論文。

異種間の感染とはウィルスが種の壁を越えて別の生物に感染すること。北極の氷河が解けると氷からウィルスが流れ出る。温暖化で北極圏でも活動できる生物が増え、ウィルスを持った生物を介して感染が人にも広がるリスクが高まる。こうした懸念は永久凍土にもある。

2016年にロシアのシベリア地方で解けた永久凍土に含まれていた炭疽菌への集団感染が起きて死亡者が出たのは有名である。

山火事でも感染症のリスクは高まる。土壌に含まれていたカビが山火事で舞い上がり人が吸い込んでしまう。

また気温の上昇や降水量の増加は熱帯に多いデング熱のウィルスを媒介する蚊の生息域を広げることになります。

温暖化を防ぐことは、ひいては感染症の抑制につながることを是非、認識して下さい。

Melting glaciers are a clear sign of climat change and global warming.

 

 

タラ、カキなどの食材がおいしい季節になった。人間にとって食べる行為にはエネルギー源の摂取という役割のほか、食を楽しむという側面もある。煮る、炒める、焼く等、さまざまな調理法、味付けがある。

人間にとって「食う・寝る・遊ぶ」はカメラの三脚のようなもので、そのひとつが崩れると心身の安定に影響が及ぶ。

悩みが多いと眠れない、食べれない、気分転換もしたくない、と悪循環が起きる。

このように「食」はメンタルヘルスに関連が深い。

食は食べる行為そのものがリラックスとリフレッシュをもたらしています。コロナを脱却して、みんなで固まってゆっくり談笑しながら食べたいものです。

 

 

 

今年は卯年。株式相場の格言で「卯は跳ねる」と成長の年とされる。

さてウサギについて、いくつか勉強してみた。

①繫殖力

ウサギは繫殖力が高いことから「子孫繫栄」の縁起物になっている。

ウサギは「交尾排卵動物」なので妊娠する確率が100%に近い。オスウサギは1年中発情がありメスも基本的に年中繫殖できます。妊娠期間は約30日で1度に1~10匹出産しますから2年で200匹以上などの記録があります。

②白兎神社(はくと)

古事記で紹介されている「因幡の白ウサギ」にちなんだ由緒ある神社。

古事記の中で止血剤として古くから使われた蒲(がま)で白ウサギを治療したことから「医療」の神様として祭られています。

③雑誌「PLAYBOY」のロゴ。

1953年ヒュー・ヘフナーによって創刊された娯楽雑誌。ウサギ→性欲→プレイボーイの連想でロゴマークも蝶ネクタイをしたオスウサギが登場。

④どうして耳が長い?

ウサギは、ほとんど汗をかかないので、血管が網の目のようにはりめぐらされた耳に風を当て、中の血液を冷やしています。さらに外敵をいち早く察知するため、かすかな物音も聞き逃さないようにしている。

⑤なぜピョンピョンはねる?

犬のようにしては逃げる速度が遅くなるので後ろ脚をそろえて速く跳ぶ。

(追伸)

職員が大事に飼っている、うさぎの「ごま君」(2才)です。

今年は跳躍の年にあやかりますように。かわいいです。いちごも食べるのですね。

 

 

 

 

 

 

新型コロナの感染拡大以来、睡眠不足や体調不良を訴える患者によく話を聞いてみると「脱水」を起こしているケースが増えたと言います。

「脱水」と言うと夏のものと思いがちですが、マスク着用が定着した今、「喉の渇きに」に気付きにくくなります。

水分を含んだ自分の呼気がマスクの内側にこもり、その湿った空気を再び吸い込むことで、口や喉の乾燥が抑えられるからです。

ただ人間の体からは尿や発汗以外に呼吸や皮膚からの蒸発によって常に体内の水分が失われています。これを不感蒸泄(じょうせつ)と呼びます。(1日に約900mlくらい。)

それと暖房器具をつけっぱなしが多いので体内の水分は蒸発しやすいです。

脱水は腎不全、心不全、多臓器不全の原因にもなります。

2時間ごとに200~300mlの水分を補給することを意識して下さい。また加湿器も効果的です。

(追伸)

孫達の年末年始の写真を掲載します。

今年も元気ですくすく育って欲しいです。