最近、メールの発達により「伝達」のスピードが極めて速くなりました。

一斉メール等は、昔であれば郵便で複数人送る所が、一瞬にして送れます。

でも最近想うのは、「お礼」等もメールで全て済ましている自分を反省しています。

みなさんが、プレゼントした相手から「メール」で返事をもらうのと、直筆で返されるのと考えたことはありますか?

時々、手紙や葉書きで直筆でいただくと、素直に真心が伝わると思っています。

「元気にしてる」の声がけもついついメールですまそうとする現代。孫からもメールの昨今。

そろそろ、時々はカード、葉書きなどを使い、手書きのぬくもりを伝えて下さい。更に温かい間柄になれると思っています。

 

 

 

「試験勉強」の厳しさは皆さん、大なり小なり青春時代に味わったと思います。

世界を見渡して私が一番、難関と思うのは中国の官僚登用試験「科挙」ではないでしょうか?

6世紀末に始まり20世紀初頭まで1300年も続きました。

食料や布団を会場に持ち込み、泊りがけで論語などの古典、計62万字の知識を問う壮絶な一戦である。

最終段階で皇帝が臨席した時代もあったそうです。

合格すると高位の役人の地位が約束され、教養人として尊敬を集めました。歴史家は「学識ある者が政治を行う文治主義が定着した」と制度を評価しています。

それにしても日本のカンニング。デジタルの世界にはこんな弊害もあるようです。

中学、高校の時の壮絶な勉強を思い出しました。

(追伸)

K君の写真を添付します。

左は久米島。(沖縄本島の西100km)。琉球諸島の中で最も美しい島と称えられています。

右はイーフビーチ全景。向かいの島は奥武(おう)島で久米島と海中道路で結ばれています。

 

 

五月の連休明けから新入生や新社会人が無気力状態に陥ってしまうことを「五月病」と呼びます。

実際に職場に配置され仕事の厳しさに直面して仕事や人間関係にうまく対応できずにストレスを抱えこむような場合です。

まじめな人が陥りやすいと思われます。

「水は方円の器に従う」という故事があります。

形のない水は器によって丸くも四角にも変わるように、人間も環境や人間関係によって善くも悪くもなるという例えです。

今、辛い思いを抱えている人はこれまで作り上げた生活の形をいったん横において職場という器(うつわ)に身を添わせてみましょう。

ふっと気持ちが楽になり新しい自分の可能性が発見できるでしょう。

 

 

年間を通して発生する食中毒。ノロウイルス、サルモネラ、カンピロバクターなどは有名です。

今回は「黄色ブドウ球菌」についてのお話です。

黄色ブドウ球菌はヒトの皮膚に常在する細菌でケガをした時などに傷口から入って化膿させます。

「皮膚に常在する」ということは「手指などにも多く存在する」ということです。そのため素手で握った「おにぎり」には黄色ブドウ球菌が付着し保存温度によっては菌がどんどん増殖します。そして増殖のときに発生するエンテロトキシンという毒素が吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱といった食中毒症状を引き起こすのです。エンテロトキシンは通常の加熱処理では分解しないためレンジでチンしてもやはり食中毒になります。

そのため、おにぎりを握る時は手指消毒をした後、ラップやビニール手袋を使って握ることです。

 

 

「食い合わせ」は最近の若い人は、わからないと思いますが、私が小学校の時に家の壁に富山の薬屋が持ってきたという「食い合わせの表」が貼ってありました。

今でも覚えているのが「すいかと天ぷら」「うなぎと梅干し」です。子供心に「かあちゃん、すいかと天ぷら、いっしょに食べたらどうなるん?」と尋ねた所、母親は「腹をこわして、おおごとになるぞ」と答えてくれました。この最近まで、天ぷらを食べた後にすいかのデザートは食べませんでした。

「食い合わせ」は中国から伝えられ自己保全の健康管理法として伝承されてきました。江戸時代の「養生訓」にも載っているようです。

しかし、今後の科学技術の発展により実は正しかったということもあるかもしれません。また別の新しい「食い合わせ」が発見されるかも知れません。

皆さんは信用していますか?

 

 

みなさん、職場で「大変だな」と思うことはないでしょうか?自分の能力を超えているような業務を任された時や期日指定の仕事が飛び込んできた時などです。

私もナースや理学療法士に期日指定の書類を依頼することがあります。

その時に言われた方はどのように感じるでしょうか?

「全くもう!」と思っていては進歩はありません。

ここでポジティブな捉え方をする人は進歩します。

人の顔は前を向いている。目も鼻も耳も口もすべて前からの情報をキャッチして前に情報を発信するの適している。手も前の作業がしやすい。足も前への歩行だし命のつながりの痕跡であるヘソも前を向いていると考えていけば視点が変わります。

「大変」は「向上できるチャンスだ」ととらえるポジティブ思考を身につけましょう。

 

(追伸)

2人の孫が仲良く成長している姿を見るのが、コロナ禍での清涼の一服です。

 

 

 

我々医師は現在、「絶対」に近く休めない毎日です。

今日は、東医歯大後輩にあたる池袋大谷クリニックの大谷義夫医師(よくTVに出ています)のレポートから引用してみました。

①朝、眠りから覚めた時は、脱水にあるので、まずコップ1杯の水を飲むこと。

のどの線毛運動を促し、かぜ対策になるのと夏場は熱中症対策になります。

②毎朝、ハンドグリップを行う。

片手でタオルをギュッと強く握って2分間。これを左右2回ずつ繰り返す。これによって一酸化窒素が発生し、血管が拡がり結果的に血圧が下がるのです。

③毎朝、カーテンを開けて日光を全身に浴びる。

これにより「地球の自転」と「体内時計」のズレを解消します。

④1日4~5回歯磨きをする。

聖路加国際病院による調査で、これがかぜやインフルエンザの予防に役立ち、糖尿病や高脂血症の対策に役立つと明らかにされています。

是非、取り入れて下さい。

 

 

ある人が行きつけの美容院に行きました。

担当の美容師とは10年の付き合いです。好みの髪型はもちろん髪の毛のクセまで熟知しています。

出張で行った美容室はお互いに無言でしたが、ここの店は席につくとすぐに「久しぶりですね」「いつもと同じ髪型ですか?」と声をかけられ、この接客に感動し心までいやされ帰宅したのです。

あらためて、これからもあの人に切ってもらおうと思いました。

美容室は技術に加え人に客がつく仕事だと言われます。美容業に限らず「〇〇さんだったら信頼出来る」という対人関係が築けるようなサービスの提供を続けたいものです。

 

 

最近、新型コロナ感染症に関する生命保険の問題がクローズアップされている。

一つはスマホ決済PayPayで申し込まれた「コロナお見舞金」の販売停止。

ふたつ目は日本生命が入院給付金の上限を10万円引き下げた。

どちらも素早く手厚い保障で人気の商品だった。だが前者は患者の急増で保険として成り立たなくなった。

後者はより深刻で不正請求が横行したためである。病院に入れず自宅療養になった人にも給付するサービスが悪用された。

さて日本に保険制度を紹介したのは福沢諭吉。仕組みを「西洋旅案内」(1867年)に記しているが「一人の災難を大勢に分(わか)ち、わずかの金を棄(す)て、大難をのがるる」と仕組みを解説している。

一部の人の悪用のために多くの善良な市民に被害が及んではならない。

(追伸)

久しぶりにK君の写真です。

沖縄は慶良間諸島・ケラマブルーの海の紹介です。

ここは沖縄戦の戦場ともなって、多くの犠牲者が出たことでもよく知られています。

 

 

孫に「夏休みだからラジオ体操に行くのか?」と聞いたが逆に「ラジオ体操とは何か?」と質問された。

コロナになってから尚更のようである。

私が小学校のとき、眠いのをがまんして行くと、帰りにその日の所にスタンプを押してくれた。これを貯めるのが楽しみであった。愛光中学の寮のときに起こされて毎日のラジオ体操は辛かった。ほとんど頭は寝ていて体だけ動くロボットのようだった。

しかし学問的に考えると、身体を動かすことで心身を健康にする効用があることは認められている。また、決まった時間に朝日を浴びると生活のリズムが取れるようになる。人間的なつながりと心身の健康。

是非、コロナ脱却の折には、みんなでやって下さい。