膀胱がんは男性に多いがんです。菅原文太さん(享年81)は2年前にこのがんで亡くなっています。ステージ2でした。
5年生存率はステージ1が94%、ステージ2が87%ですが、ステージ2になると膀胱全摘手術が主流であり、文太さんはそれが嫌で抗がん剤+放射線治療を行い、7年間は元気に生活されました。
ステージ1は最近、内視鏡でがんを切除する例が多く、治療期間が1週間で済みます。俳優、黒沢年雄さんは08年に克服しましたし、最近ではキャスターの小倉智昭さん(68才)も内視鏡的切除で早々と復帰しました。
膀胱がんの特徴は排尿時の痛み、排尿回数の増加、そして何と言っても「血尿」です。検診で血尿のみが陽性の方は必ず膀胱がんを疑っています。(良性では尿路結石があります。)
国立がん研究センターの研究では膀胱がんのリスクとして喫煙が1番と書いています。吸わない人の発症リスクを1とすると喫煙指数(箱×喫煙年数)が大きくなるほどリスクが増加し、50以上は2.2倍に上ります。たとえ禁煙してもやめてから10年未満では1.8倍ですからリスクはあまり下がりません。小倉さんも03年に禁煙するまで毎日3箱吸っていたそうですから喫煙による可能性が大です。
とに角、禁煙+早期発見を心がけて下さい。

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専門医の間で「慢性病」は

①侵害受容性痛②神経障害性痛③精神心理的・社会的要因による痛み、の3つの種類に分けられるとあります。

①は転んで膝をぶつけて痛いと言った時に従来、よく使われるNSAIDsが効果を発揮する。

②は例えば帯状疱疹後の痛みのようにピリピリ痛い。①は正常な痛みの伝達系だが②は脊髄や脳神経の機能変化で異常を伝える信号が増幅した“異常な痛みの伝達系”でNSAIDsでは効かない。このことから慢性病の治療では①か②かの見極めが重要である。実際は①、②,③の混在もあるため、どれが最も大きな割合を占めるかを探らなくてはいけない。

①はズキズキ、重苦しい痛み、②はヒリヒリ、ピリピリ、ビリビリ、電気が走るといった痛み、といった患者の主訴を具体的に擬音語で表現させて医師はどういった痛みかを把握する努力が必要です。

②に関しては最近、新薬が数多く出ているので、適正な投薬が肝心です。

 

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昔から「お酒の強さは生まれつき決まっている」が定説でした。
しかし毎日飲むと確かに少しは強くなります。お酒の強さはアセトアルデヒドを分解する酵素の働きで決まります。アルコールは体内で変化してアセトアルデヒドとなり頭痛や吐き気を引き起こします。これがアルデヒド脱水酵素2型(ALDH2)。
ALDH2の働きは個人差が大きく確かにその「強さ」は先天的に決まっています。では最初に話した「少しは強くなる」はどうしてか?
近年、もう1つの酵素の存在が判明しました。その酵素は「ミクロソームエタノール酸化系酵素(MEOS)」と言い、定期的にお酒を飲むと増えてきて酔いづらくなるのです。
かと言ってMEOSは無限に増える訳ではなく、過度のお酒の練習はアルコール依存症につながる恐れがあるので、やはり飲み過ぎには注意して下さい。

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(追伸)

11月13日(日)は七五三で、ゆうちゃん(7才)は、あでやかな姿になりました。

かわいいですね。

 

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今日11月14日はWHOが定めた日で、世界糖尿病デーです。インスリンの発見者フレデリック・バンディングの誕生日に当たり2006年12月の国連総会で公認されました。

世界各地でブルーライトアップを灯す行事が行われます。東京タワーもしかり。

さて今日は糖尿病にちなんで「砂糖税」のお話です。

WHOが10月11日に肥満や糖尿病を減らすため砂糖の入った飲料に対して課税を進めるよう各国に呼びかけました。理由は砂糖入り飲料の消費は「肥満や糖尿病の主因」で「政府が課税すれば命を救える」と考えたからです。WHOは昨年3月に1日当たりの糖分の摂取量を1日の総カロリーの5%未満に抑えると虫歯や肥満の予防効果が高いと指摘しています。

欧米では砂糖税を導入している国は多く、フランス・メキシコ・ハンガリー、米国カリフォルニア州バークレーなどに続いて英国でも2018年から導入が決定されています。

英国は「欧州の肥満大国」との異名があり肥満対策費に年間約6兆円を使っているそうです。

はたして日本は業界の反発もあり、どうなるでしょうか?

いずれにしても各自が糖分の摂取に関心を持つことはとても大事だと思います。

 

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11月5~6日と(娘のつわりが治まって)久しぶりにゆうちゃんがやって来た。

「ゆるキャラグランプリ」や「猫展」そして例の「ハゼの木」を見に行った。

私と立っている写真を見て、みんながゆうちゃんの背が伸びてきたと言ってくれた。

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「食欲の秋」とどうして言うのでしょうか?

いくつかの理屈がありました。

①秋になると気温が下がり、体内で熱をつくるために基礎代謝が上がります。そのエネルギーを補給するため食欲が増す。

②日照時間が短くなりセロトニン分泌量が減ってくる。セロトニンは脳内の神経伝達物質で、精神を安定させる働きがあります。夏に比べ日照時間が少ない秋冬はセロトニンが不足して無気力になったりイライラしがちです。                    そのセロトニンを増やす方法は日光浴のほかに糖質、乳製品、肉類を摂取することと、睡眠を取ること。だから秋になると自然と食欲が増し眠くなる。

③夏バテから回復して消化器官の働きが良くなる。野生動物のように冬に備えて秋は栄養をため込む。これは自然の摂理です。

以上ですが「馬肥ゆる秋」のように、あまり太りすぎないようにして下さい。img603(追伸)

アメリカはアトランタ在住の知人、Mさんにお願いして折に触れて、アメリカの風景を送ってもらうことにしました。

日本とは違った風景を楽しんで下さい。

初回はアトランタから車で2時間のヘレンの郊外にあるAnna Ruby Fallsという滝です。紅葉が見事です。

それにしても写メールは世界をあっという間に駆け巡ります。その恩恵にあずかる現代の我々は幸せです。

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最近女性を中心に注目を集める「スーパーフード」。
多種多様な栄養が豊富に含まれていて、ある栄養素が突出して含まれていたりする食材のことで1980年頃、米国で予防医療として注目され始めました。
どれにも共通して言えるのは抗酸化力が高いと言うこと。免疫力を高めたり血液をサラサラにしたりする働きがあります。「アサイー」などはその代表です。
その他を紹介すると
①チアシード・・・水につけると10倍に膨らみジェル状になる。オメガ3が含まれ中性脂肪やコレステロールの低下、動脈硬化の予防によい。ポン酢に入れると食材と絡みやすくなるため、つけすぎて塩分を取りすぎるのを抑えられる。

②アマニ油・・・加熱せずに冷ややっこやサラダ、刺し身しょう油などに数滴垂らして使う。血液サラサラ効果がある。

③スピルリナ・・・藻の一種で髪の毛や皮膚などの材料となる植物性タンパク質が豊富。青のり感覚で焼きそばや納豆、味噌汁などに入れるのがオススメ。

今後目にすることが多くなるので知識だけでも入れて置いて下さい。

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今年の医学誌「ソラックス(Thorax)」に面白い論文が掲載された。「バグパイプ」を趣味で毎日吹いていた男性が咳、痰、呼吸困難を起こし悪化して亡くなったというもの。
詳しく問診するとバグパイプを演奏してなかった頃は症状が出ませんでした。そしてそのバグパイプの内部から数種類のカビが検出されました。
しかしこれは「カビによる肺炎」ではなく、カビの成分のタンパク質に一種のアレルギー反応を体が起こしてアレルギー性の肺炎になったのです。一度そうした反応が成立してしまうと少量のカビを吸い込むだけで再び重い症状が出現します。これを「過敏性肺炎」と呼びます。
楽器ではトロンボーンやサクソホンでも同じような報告があります。演奏をやめるか楽器を洗浄してカビを除去すると症状は改善します。
どうか楽器演奏者の方は呼吸困難には注意して下さい。

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(追伸)

先日の「ハゼノキ」の場所がよく分からないとの指摘が何件かありましたので下に地図を添付致しました。御活用下さい。

 

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「睡眠時間は十分で、しかもしっかり眠ったはずなのに寝起きが悪い。日中も眠い」といった経験はないですか?
有名な睡眠時無呼吸症候群(SAS)は当然なのですが、それ以外について考えてみます。
通常目が覚めると副交感神経から交感神経にスムーズに切り替わります。ところが東洋医学的に言う「脾の運化(うんか)作用の低下や気が停滞した状態」の場合、その切り替えがうまく行かず、目が覚めても副交感神経が優位な状態を求めてしまう。つまり睡眠を求めてしまい眠いのです。この状態を改善するには脾臓や気を活性化させなければなりません。五味(甘い、すっぱい、苦い、辛い、しょっぱい)のうち「甘い」に属する食品を取ると良い。芋、とうもろこし、バナナ、キャベツ、シイタケ等です。
漢方薬では補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が効果を発揮します。朝鮮人参が生薬として含まれていて停滞した気を持ち上げてくれます。
補足ですが気持ちの切り替え(オンとオフ)が下手な人も同じ現象が起きます。考えても仕方がないことにいつまでもとらわれていたりしないことです。
参考にして下さい。

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(その1)直近の検診で来年生まれるbabyは「女の子」だそうです。

ゆうちゃんの「お願いパワー」恐るべしです。仲良し姉妹になりますように!

(女の子で)バンザイをしている、ゆうちゃんでした。

 

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(その2)昨日10月30日(日)の愛媛新聞第21面の「門」に私の投稿が載りました。

内容はブログの10月17日号で取り上げた「ハゼの木」についてです。

是非、御覧下さい。

 

過労死は大きな社会問題だが、なぜ人間は死ぬまで働き続けるのか?脳の仕組みを考えてみる。過労死は人間だけです。それは脳の発する「疲れた」とのシグナルに対し、他の動物と違って疲労感を隠す仕組み(マスキング作用)があるからです。
何と言っても意欲や達成感をつかさどる前頭葉が疲労感というアラームをマスキングするのです。
長距離ランナーが経験する「ランナーズハイ」という高揚感もまた疲労感のマスキング作用である。
このとき脳内にエンドルフィンetcの脳内麻薬物質が分泌され疲労感や痛みを消して快感に似た感覚が引き起こされます。しかしこれは疲労を癒やすものではなく危険な状態です。
ではどうすれば良いのか?脳疲労を軽減するには副交感神経を優位にして脳と体の活動を休息モードにして下さい。いわゆる「ゆらぎ」のある生活です。時々窓を開けて外気に触れる、鳥の声を聞く、室温を変える等、ちょっとした違った環境に身を置くだけで体験出来ます。
リフレッシュのため温泉旅行は意外に(移動などを考えれば)、逆効果になる可能性が高いようです。

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気温が低い冬は活動時や緊張状態で優位になる交感神経が活発ですが、気温が上昇して活動量が増える春はリラックス状態で活発になる副交感神経が優位になって体を休めようとする。この神経の切り替えにきちんと対応するのが睡眠のリズムです。
例えば春はよく眠れるからと言って休日に「寝だめ」をすると逆効果になります。こういう方は単に長時間睡眠をとれば体を休められるという先入観のある人です。睡眠のリズムが崩れてメンタル不調を訴える方は休日の起床時間が平日に比べて3時間以上遅くなっている人が多い。即ち、3時間以内に起きることが大切です。睡眠リズムを戻すためには、1時間オーバーの人は1日、3時間オーバーの人は3日かかりますので具体的には水よう日まで調子の悪さが続きます。明日は休みだからと夜更かしして朝寝坊するのではなくて、休みの前日は早寝すれば休日はすっきり目覚めてアクティブに過ごせます。そうすると夜も自然と眠くなり睡眠リズムは崩れません。
たかが睡眠、されど睡眠なのです。

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