10月9日(日)~10月10日(月)、一泊2日で院内旅行へ出かけた。総勢13人。

1日目は忠臣蔵で有名な赤穂の町を訪れた。ここの観光ガイドをしてくれたのは沼田義明さん。後で分かったが沼田さんは播州赤穂ガイド協会に属していて、2015.1.31にボランティアガイドの中で知事賞を与えられたことを知った。今回、赤穂の歴史が凝縮している花岳寺を中心に寺号の由来や「大石名残の松」にまつわる逸話等を分りやすく解説してくれた。特に350年過ぎても日本人の心をつかんでいる忠臣蔵の話を詳しく解説を交えてガイドしてくれました。さて内匠頭刃傷(松の廊下)事件が起こって浅野長矩切腹・赤穂藩改易といったショッキングな情報は飛脚によって大石良雄宅に届けられた。その大石家の門は今でも残っています(写真)。大石良雄は内蔵助(くらのすけ)が通称である。1日目の夜は、ゆめさき温泉にある ほっこりの宿・夢乃井に投宿し、楽しい宴会を行った。

2日目は姫路城である。約5年にわたる平成の修理を終え、威風堂々とそびえる白鷺城に感動しました。何と言っても1945年の2度の姫路空襲においても(街は焦土となるも)奇跡的に無傷に残ったことが大きい。そして1993年に日本初の世界文化遺産に登録されました。姫路城は白漆喰を塗っており角度によっては屋根全体が真っ白に見えるため「白すぎ城」とも呼ばれています。どうか地震等で熊本の二の舞にならぬよう心から祈っています。本当にすばらしいお城でした。

最後に2日間、晴天に恵まれ幸せな旅が出来ました。感謝。

尚、赤穂の余談であるが切腹の命を受けた47義士のうち、10名は松山藩邸で切腹した。(元禄16年2月4日)。この中にはあの堀部安兵衛もいます。松山藩は義士たちを丁重に扱ったため、後に播州赤穂から感謝として赤穂特産の櫨(はぜ)の木を送ってきた。現在、道後公園(湯築城跡)のお堀周りに樹齢300年の大きなハゼの木があります。松山市と赤穂市にはこんなつながりがあったのですね。

是非、「忠臣蔵」を再読してみて下さい。

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9月29日のブログ「胃班」の中で膵がんの診断の難しさを書きました。

その後、国立がん研究センター(築地)より「膵がんは発見時には43.4%が転移していてstage4の末期がんである」と衝撃的な発表がされました。毎年3万人もの命を奪う膵がんは自覚症状に乏しく腫瘍マーカー(CA19-9等)も進行期にしか当てにならないので現実的でありません。

そこで多くの専門家に相談した所、今の段階での最良の方法は年に1回、特に50才を超えたら腹部CTとお腹のMRIであるMRCP(MR胆管膵管撮影)が良いという結論になりました。エコーの場合は腸のガスや脂肪が邪魔して1cm以下の病変を見つけるのは難しいです。昔はERCPと言って(内視鏡的逆行性胆管膵管造影法)我々もよくやりましたが、これは患者さんには苦しい方法です。

膵がんは5年生存率が7.7%と悪性度が高く転移が早い。早期発見、早期治療しかありません。

気になる方は受けてみて下さい。

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10月7日、松山祭りで例年通り、四角さん、八角さんが当院を訪れてくれた。

歴史は古く、江戸時代に遡る。松山藩は阿沼美、雄郡、伊佐爾波神社の祭りを「三祭」とし阿沼美神社の神輿は17世紀末に京都で作らせたと言われている。四角型(黒)は「四角さん」、八角型(金)は「八角さん」と呼ばれ親しまれている。鉢合わせは、町人(四角)対農民(八角)の力比べとも言われている。

当日は入院や外来の患者さん達も見守る中、今年も幸いにも私を神輿に載せていただいた。この儀式で私は1年間の無病息災を約束していただいていると実感している。

四角さん、八角さん、今年もありがとうございました。

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よく国体検診などで多くのアスリートの心ぞうを胸部レントゲンで拝見します。明らかな心肥大を起こしています。これだけの画像をみると、よくある高血圧や心疾患のもの(病的肥大)と区別がつきません。
では何が違うのでしょうか?アスリートの「スポーツ心臓」は正常な心臓の筋肉が肥大しています。しかし病的な心肥大は筋肉よりも線維などの成分が異常に増殖して見た目は肥大であっても実際には心臓の働きは低下しているのです。
さて、運動も高血圧も「心ぞうに負荷がかかる」という点には違いがありませんがどこが違うのでしょう?
運動は「マイクロRNA」という特殊な遺伝子のかけらのようなものが増えるので正常な筋肉が肥大します。ところが高血圧のような病的な負荷ではそうした遺伝子産物の増加は起こらない。これが両者の違いです。
臨床では両者の更なる違いは心エコー等で病的かどうかのチェックを行います。
「良い心肥大」と「悪い心肥大」のお話でした。

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今年8月12日号で、ゆうちゃんが「赤ちゃんが出来ますように」とお祈りをしている写真をブログにアップしました。
どうやらその願いが通じて、娘が懐妊した模様。来春にはbabyが誕生しそうです。はたして、ゆうちゃんの望む「女の子」かどうかは不明ですが、ゆうちゃんの願いが通じたようです。(神様に感謝です。)
きっと小1のゆうちゃんなら色々と面倒をみてくれそうな気がします。下の絵は喜んで準備に入っている、ゆうちゃんでした。
いずれにしても安産を祈願しています。

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9月17日(土)、お茶の水の「銀座アスター」で東医歯大時代の胃の研究班の仲間8人が集まった。
胃班の他に大腸班、食道班、肝班、等があったが、私は研修医時代に一番興味を抱いた「胃」の研究をすることにした。ビーグル犬に発癌物質の含まれたエサを与え、それから3~6ヵ月経つと胃癌が出来る。実験モデルとしてはラットより丈夫で、胃カメラもヒトと同じように出来る。
さて当日は中華料理を食べながら、各自の近況を述べた。杖が要る方が2人。前立腺癌や大腸癌を克服した方もおられた。やはりこれからは「癌」特に「膵臓癌」の克服に医療界は全力をあげるだろう、と。膵癌の完治例は東京でも極めて少ないと「沈黙の臓器」にみんな、腕組みとなった。最高齢のK先生は80才だが、「100才まで生きるよ!」と意気軒昂であった。私も真似しなくてはと勇気づけられた一夜であった。
再会を期して懐かしいお茶の水駅で別れました。

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6月から10月までは食中毒の季節です。友人の漢方医から教わりましたが食中毒にも漢方薬が効くというお話です。
それが香蘇散(こうそさん)です。これはシソ、ショウガ、ミカンの皮などでできています。なかでも注目はシソです。シソには青ジソと赤ジソがあり、青ジソは殺菌、防腐効果が有名です。日常的におにぎりに混ぜたり弁当に入れたり、刺し身の横に添えられていますね。赤ジソは梅干しや、紅ショウガの色付けに使われます。
食中毒特に魚介類でお腹を下すことが多い人は、この香蘇散を常備しておくといいと友人は言います。またこの薬は胃腸薬にも用いられ風邪のひき始めにお腹を下した場合に適しています。
尚、風邪に効く葛根湯は胃腸にくる風邪には向いてないことも覚えておいて下さい。
何より食中毒ー注意して、ならないようにして下さい。

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3大激痛のひとつが「尿路結石」。
背中~わき腹の強烈な痛みが時間と共に下腹部へ移動する。石が腎ぞう→尿管→膀胱→尿道と下りてくるからである。
さて結石は腎ぞうにとどまっているうちは痛みがありませんが、いったん尿管に落ちると七転八倒になります。結石は尿管に詰まると尿が流れなくなり水腎症になったりまれですが腎ぞうに小さな穴が開いて尿が漏れ出て激しい痛みを感じます。
人の尿管は平均25cm。部位によって神経支配が異なるので背中~下腹部にかけて帯状に痛みを感じる範囲が移動する。よく背中と下腹部の2ヶ所に痛みを訴える人が居ますが、石が2個あるのではなくて1つの石が2つの機序で痛みを発しているのです。ウエストのベルトの上を叩くと飛び上るほど痛いのが叩打痛と言って泌尿器科特有の症状です。痛みを取るには内服、座薬、点滴を使うが結石を取る治療をするかどうかは大きさが目安になる。直径10mm未満は水分をふやし点滴をして自然排石を待つ。1カ月以上出なければ結石除去治療を検討します。有名な「体外衝撃波破砕術」や「経尿道的結石破砕術」があります。
尿路結石は発症から5年以内に半数が再発します。
食事や生活習慣も見直して下さい。

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「足がつる」人は外来で実に多い。
国際医療福祉大熱海病院の〆谷先生は次のように解説する。
睡眠時に足がつる主な原因は「血行不良」です。足の血流が悪くなると筋肉が収縮しやすくなり足がつりやすくなるのです。
通常、足がつるのは長い立ち仕事や運動の後です。筋肉が長時間緊張したことで筋肉のセンサーが誤作動を起こし異常な収縮が起こるのです。また発汗により血液中の水分やナトリウムが排出されると他の電解質のバランスも崩れて神経や筋肉が興奮しやすくなることも原因です。
さて睡眠中に足がつるのは「冷え」による血行不良が主だそうです。そもそも睡眠中は体幹部に血液が集まるので手足の血流が低下し足がつるリスクが高まるのです。その予防には適当な運動をして足の筋肉をつけることです。(スクワット等)。
病気から起こるのは頸椎間板ヘルニア、糖尿病、腎不全、閉塞性動脈硬化症などがあります。
主治医と相談して下さい。

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脳は一体、楽天的なのか悲観的なのか?
聖路加国際病院の精神腫瘍科部長の保坂Dr.の論文を読んでみました。
脳は過去を振り返れば後悔、将来を考えれば不安を感じる根暗な器官です。悲しいとか怖いというネガティブな感情をつくり出すのが仕事です。これを抑えようとするのはムダなので不安や怖れを感じたら「ああ脳が働いているのね」と突き放して考える。大切なのは、脳がつくり出すネガティブな感情を打ち消そうとするのでははなく、溺れないことなのです。
そのためには一度にひとつのことしか集中できない脳の性格を利用するのも手です。
例えばゴルフの練習場で汗を流す、コンサートを聴きに行く等すれば不安な気持ちは払拭されます。最近では「マインドフルネス瞑想」も効果が確認されています。ネガティブ思考が浮かんでも、それを「ただ眺めているだけ」という対処法です。
「元来、脳はネガティブなものだ」と分ったら、少々、嫌な事が浮かんでも「そんなものさ」となります。
是非、発想の転換をして下さい。

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