歯科の先生に伺った所、正月明けに歯を磨くと「歯茎が腫れて出血した」「歯が痛い」「歯がしみる」といった患者さんが増えると。

その多くの原因が正月休み中の暴飲暴食が原因です。急性歯肉炎や知覚過敏、虫歯などを引き起こしていると言う。正月という長い休みの間、誰とも会わないので歯磨きがおろそかになる人が多い。すると急性歯肉炎になるだけでなく歯の表面に細菌が付着し、やがて脱灰(だっかい)が起こる。

これは虫歯の初期段階で歯が弱りつつある中高年に起きやすいのです。脱灰によりむきだしになった象牙質を歯ブラシや冷たい水などが刺激すると知覚過敏を起こします。

歯みがきは毎食後やるのが基本中の基本です。

みなさん、ゆうちゃんに負けないように磨いて下さい。

60才を越えるとさまざまな病気の罹患率が増す。がんもそうであるが60~64才あたりから急カーブで上昇する。

60才以降の病気の原因の8割は老化である。そのための対策はやはり「免疫力」を高めることの習慣づけです。50才を過ぎたら十分睡眠をとる、疲れを感じたら1日休む、二日酔いをしないこと、等。当たり前だとバカにしないこと。今日すぐには生活スタイルは変わらないので50才になったら習慣化しふだん生活の中で体を動かす習慣も身につける。いわゆる「休む力」を身につけ運動の習慣化が最優先である。

さて免疫力は筋肉量とリンクするという説がある。「筋肉量が多い高齢者は肺炎にかかりにくい」と言うが、厚労省発表でも「筋肉量が多い高齢男性は少ない男性より死亡率で2倍の開きがある」と書いてある。

通常、筋肉量は70才で20才の半分まで減少します。50才から走ったり筋トレすることはいいことです。(負荷は医師と相談して。)

最後に大病に備える意味で「かかりつけ医」を持つことも大事です。60才になってからあわてる人が多いです。深刻な病気になったときに親身に相談できる医師を皆さん、持っていますか?「備えあれば憂いなし」です。

 

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最近のゆうちゃんは宇和島のお友達と活発に遊んでいるようです。

写真は宇和島女子軍団です。

みなさん、明けましておめでとうございます。

年末年始は十分、休養されましたか?

31日まで、ゆうちゃんが帰っていて道後の湯に入って色々な話をしました。

「ゆうちゃん、3月に赤ちゃんが産まれたら忙しくなるね?」

「うん、がんばらなくちゃ」

「お風呂が好きな子だったらいいね」

「うん、そしたらまたおんせんにいれてあげるよ。そのときは、ゆうりがあらってあげるんだよ」

「じいじも長生きせんとあかんな!」

「だいじょうぶだよ。うわじまのばあばはもっととしうえだけど、げんきだからね。」

どこまでも優しい、ゆうちゃんでした。

さて31日の夜、やっと長男が帰省。恒例のドンペリで男3人で乾杯。

みなさん、今年も良い年でありますように。

 

   
   
   

総コレステロールが高いと血液がドロドロになり動脈硬化につながるとの“常識”が浸透しているが大間違い。コレステロールは無色透明で血液中を流れている時は全くの無害。ドロドロともサラサラとも関係しない。
細胞膜との構成に必要なコレステロールを細胞に運ぶ役割を担っているのがLDLです。ところが遺伝や体質でLDLが過剰になると血管壁に入り込み蓄積される。最も危機的な数値は180以上で心筋梗塞、狭心症の発症リスクが極めて高い。
180以上なら高コレステロール血症薬「スタチン」が必ず必要となります。
LDL140~180なら中性脂肪との関係に注目。
中性脂肪が多いとLDLを小型化し「スモールデンスLDL」が増え血管壁に入り込んで動脈硬化を進行させます。そのため薬物治療が必要なことが多いです。
心筋梗塞、脳卒中の予防についてLDLコレステロールの値を是非、主治医に相談して下さい。
総コレステロールで判断する時代ではなくなりました。

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今年のブログは今日で終わりです。一年間、お付き合い下さりありがとうございました。

来年のブログは1月5日(木)からとなります。

どうか良いお年を。ゆうちゃんからもGood bye。

今年も12月17日、道後の旅館で院内忘年会を行った。

総勢32名。天候も良く、一年の締めくくりにふさわしいコンディションであった。

当院は各チームの行う芸も達者で、みんな年末はこの練習に忙しい。外来ナースチームやヘルパーチーム、受付チーム、詰所ナースチーム等々。

この余興大会を通じて院内で働く人たちの心のつながりが出来ることが最大の収穫である。

また来年もがんばりたいです。

 

糖尿病の方でアルコールが欠かせない人が必ず質問してくるのが、「自分はどのアルコールなら良いか?」です。お酒の種類で血糖値の上がり具合の差を検討した論文が生物・医学分野のオープンアクセスジャーナル「PeerJ」(2016年4月4日付)に掲載されました。この研究はビール、焼酎、日本酒、ミネラルウォーターを比較して血糖値の上がり具合を検討したものです。
平均28.8才の健常者6人に、それぞれの飲料を別々の日の夕食時に飲んでもらい飲む前と飲んでから1,2,12時間後の血糖値を測りました。その結果、最も血糖値が上昇しなかったのが焼酎でした。
お酒には「蒸留酒」と「醸造酒」があります。「醸造酒」は米や麦、ブドウなどを酵母により発酵させて造るお酒です。日本酒、ビール、ワインなど。これは穀物や果実由来の糖質を多く含んでいて血糖値は上がりやすい。
一方、蒸留酒は醸造酒を蒸留して造ります。アルコール分だけを蒸発させ、それを集めて造るため含まれている糖質が少なく血糖値が上がりにくいのです。焼酎のほか、ウィスキー、ブランデーなど。
しかしせっかくの焼酎でも飲みすぎは肝ぞうに負担をかけますし、糖質の多いジュースで割ったら血糖値は上がります。
御注意下さい。

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もうすぐクリスマス。心うきうきのゆうちゃんでした。

 

 

 

喫煙者の歯肉の老化は10~20年進んでいると言われます。男性のスモーカーの方が重症化しやすいことも分かっています。

たばこに含まれる一酸化炭素は血中のヘモグロビンと結びつき酸素の運搬能力を低下させます。その上、ニコチンが血管を縮めるため歯肉が酸素・栄養不足になり歯周病が完成します。

歯周病菌は空気が嫌いな嫌気性菌です。そのため喫煙で口腔内が酸素不足になっている状態は歯周病菌には繁殖しやすい環境なのです。

ニコチンは体を守る免疫機能をおかしくします。歯周病にかかるリスクは1日10本以上で5.4倍、10年以上吸っていると4.3倍に上昇、重症化します。その他、煙を吸わされる家族や同僚も歯周病リスクが高くなります。目安は歯肉のメラニン色素の沈着を見れば分かります。たばこは歯肉の色を黒く変えます。吸わされている子供もメラニン色素の沈着が5倍以上のリスクで増強すると報告されています。

自分のためにも周囲の人のためにも禁煙しましょう。img321

我々腹部外科医を悩ますものに開腹術後の「ゆ着性腸閉塞」がある。せっかく潰瘍や癌の手術は上手くいったのに、腸閉塞のため、再手術になったり入院日数が延びたりして御迷惑をかける。教授からは「原因は分っていない。体質かも?」と教わった。
所が2015年2月の英国の外科専門誌に面白い論文が掲載された。なんと「手術前と術後にガムをかんでいると術後腸閉塞を発症しにくくなる」というものです。この研究は18才以上で大腸の開腹手術を受けた120人(平均67才)が対象となっています。
ガムをかむグループ(58人)とかまないグループ(62人)に分け、ガムをかむグループは手術3時間前から1時時間あたり少なくとも3個以上のガムをかみ、また術後3時間以降もできるだけ早く「ガムかみ」を再開しました。その結果、腸閉塞の発症は、かまないグループの48%に比べかんだグループは27%と有意に減少しました。
入院期間もかんでないグループの14日に比べ、かんだグループは9.5日と統計的にも短いことが示されています。
腸閉塞の予防策として私も考えてみたいと思います。

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インフルエンザ予防にマスクをする人は多いのですが、そもそもマスクは効いているのか?

インフルエンザウィルスの大きさは0.1㎛ですが、マスクの網目はその50倍の5㎛です。

風邪のウィルスを含めてすべてのウィルスはマスクの網目よりはるかに小さく簡単に通過してしまいます。

それ故、マスクをしても外気中のウィルスを遮断することは出来ません。しかし、自分が咳やくしゃみをした時、空気中に飛散するウィルスを1割程度に減らせます。ウィルスも水分と一緒だとマスクを通過しにくいのです。つまり、マスクは「周りに迷惑をかけたないために役立つ」となります。

では病気でないときにマスクは無意味か?

マスクは鼻やのどを通る空気を加湿、加温してくれる加湿器なので湿気を嫌がる多くのウィルスに有効です。例えばインフルエンザウィルスは湿度60%以上になると感染力が激減すると言われています。

風邪の予防や咳エチケットにもマスクは欠かせないようです。

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50代以上の方には懐かしい「クジラ肉」。給食でよく出た「竜田揚げ」(たつたあげ)を思い出します。
日本捕鯨協会によると、その赤身肉に含まれるバレニンと呼ばれる成分が抗酸化力を高めて「抗疲労力」をアップさせるという。
クジラがあの大きな体で数千キロも泳げるのはバレニンのおかげと推測されています。
それ故、習慣的にクジラ肉を取ることによって疲れにくいカラダになるといいます。
またクジラベーコンの白い部分(うねす)や皮には魚介類と同じEPAやDHAがたっぷり含まれ、動脈硬化や生活習慣病の予防の期待も大きい。最近は認知症改善効果の研究も進んでいます。
是非、機会があれば食べてみて下さい。

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