「咳が止まらない」という主訴は、ものすごく多いです。コロナ禍で尚更、増えた気がします。

気管支炎の粘膜での急性炎症がもととなって起こる「急性気管支炎」。ウィルスや細菌の感染によって引き起こされます。

シニアは老化によって免疫力が低下し気管支炎を起こしがちになります。また体力がないために治りにくく長引く場合が多いです。こじらせて肺炎に移行すると怖いので早めの対策が必要です。

肺は乾燥に弱い臓器です。空気が乾燥する秋は、もっとも注意が必要な季節です。肺はほかの臓器と違って外気に直結している分、その微妙な変化をキャッチしやすいといえます。

食材では肺を強めて潤いを与える食材を取り入れて下さい。おすすめはナシ。肺の機能をアップし、しっかりと潤す高い効果があります。空咳や痰のからみなど喉の不調に優れた働きがあり、まさに「のど飴フルーツ」です。はちみつと組み合わせると良いそうです。

 

 

 

秋はやっぱり「読書」ですね。

最近はネット社会です。「じっくり読む」ことを特に若い方はしていないのではないでしょうか?私は昔は知識や情報を得るために本を読もうとしていましたが、最近は心に響くような書物を読みたいという気持ちが強くなってきています。

ネットの功罪は孫達をみていてもよく分かります。

まりちゃんには絵本や子供用小説を定期的に送っています。

より豊かな精神が育(はぐく)まれることを願っています。

(追伸)

10月18日は、悠里の誕生日でした。

14才を迎えました。初孫の感激からもう14年も経ったのですね。

姉妹共々、元気でがんばって欲しいです。

 

 

ジャスミンはモクセイ科の植物で主にアジアやアフリカの熱帯が原産地の植物です。

日本ではオオバナソケイやソケイという名でも呼ばれていて、ジャスミンはペルシャ語由来。

古くからインドでは祈りの儀式や結婚式、祭事などに欠かすことのできない花で中近東から欧米では女性の名前として用いられることがあります。

ジャスミンは花の匂いによる健康効果が大きいとされます。ジャスミンは午前2時という夜間に開花する面白い特徴があり、「夜の女王」とも呼ばれています。ジャスミンの花から抽出される精油は花粉700kgから1kgしか抽出されないことからとても貴重です。香水やアロマセラピー、ハーブティー、食品の風味づけにも用いられています。

ジャスミンは匂いが自律神経に与える影響が大で暑さでたまった疲れやストレスを緩和し心を落ち着かせる効果があります。

上手に使って下さいね。

(追伸)

K君が最近、上高地へ行き、写真を送ってくれました。

多くの読者の皆様が1度は行ったことのある上高地の河童橋。私も学生の時と院内旅行で行きましたが、全く自然は変わらずそのままの姿を守ってくれています。

また行きたいものです。

 

 

 

亡くなる2日前まで公務をこなしていたエリザベス女王のような死を望みたいが、日本人も昔から「死ぬまで元気でいたい」という願望を持っている。

さて高知県に疋田善平さんという医師が健在である。90才まで診療を続け今年で102才になる。

その疋田さんが言う言葉を紹介する。

人間は3度死ぬ。

①退職して社会に貢献できなくなった「社会死」。

②自分の身の回りの世話ができなくなった「生活死」。

③心ぞうが止まる「生物死」。

昔はこの3つの死は同時にやってきたが平均寿命が延びて②と③の間が長くなった。これをうまく乗り切るには筋肉の強化が大事である。筋肉が衰えると足があがらなくなり転倒→骨折というお決まりのパターンになる。

つまり体を動かすことが大事で、定年があろうがなかろうが生涯現役で仕事をして欲しいです。

農村の人が年をとっても元気で寿命が長いのは、毎日体を動かしているからです。

「死ぬまで働くこと」。生活に余裕がある人は「人のために働くこと」。生涯、筋肉を動かして下さい。

確か、007は2度死んだかな?(余談)

(秋祭り)

10月5~7日で松山の秋祭りが行われた。

7日には四角さん、八角さんがありがたい事に病院に来てくれた。

「もてこい もてこい もてこい」

今年はノーマスクでみんなが心から楽しめた。何年ぶりだろう。

職員も患者さんも一体となって楽しめました。関係者の方々、ありがとうございました。

尚、不思議にこの祭りの季節になるとキンモクセイが特に夕方に甘い香りを放つ。キンモクセイの花言葉は「謙虚」「真実」とあります。

 

 

 

 

 

 

 

人生、50才を越えると残りの人生をどうやって有意義に過ごすか、を考えないといけない。

①嫌いで不得意なことに注力している暇があったら、好きで得意なことに集中したい。そのためには不得意な部分を思い切って外注する。

一時的に収入が減っても好きで得意なことに集中することで挽回できる。

「俺らしい生き方」に挑んだ記憶はいつまでも消えない。

②ときめく人と会う

惰性で人と会い続けるより、「進化型の自分」を目指すなら、自分がときめく人と会うようにする。

③正しいかでなく楽しいか

楽しいかどうかで物事を判断すると見える世界が変わる。

④「クレクレ」をやめて奉仕を楽しむ

尊敬して欲しいとか丁寧に扱って欲しいと考えているとメンタルが不安定になる。それより奉仕による満足感の方がすばらしい。

 

 

 

 

シニアになると食事摂取量の低下が問題になります。吐き気が引き起こされる原因はさまざまですが、胃の働きの低下がよくあります。年齢を重ねると胃を守る粘膜層が減って刺激に弱くなり吐き気を引き起こしやすくなります。また胃の蠕動運動(ぜんどううんどう)が低下すると胃がもたれる大きな原因になります。

老化により自律神経の働きが低下するとストレスがかかりやすく胃の不快感につながります。

胃の働きを整えて吐き気を改善するおすすめなのが梅干し。胃もたれに高い効能があり、とくに薬膳において吐き気の改善によく使われます。

梅干しは薬膳において食あたり、下痢、腹痛、坐骨神経痛の改善にも役立ちます。

夏バテには梅干し!そしてショウガも組み合わせると効果が高まります。

 

 

もう10月ですが、慣れない環境で神経をすり減らして「体調が悪い」「やる気が出ない」と五月病をずるずる引きずっている方はいませんか?

厚労省の労働安全衛生調査(2021年)では、仕事に関する強いストレスを感じている労働者の割合は53.3%。年齢別では30~39才の59.9%がトップで、ストレスの内容は仕事量43.2%、質33.6%、対人関係25.7%、配置転換17.9%となってます。

私は産業医をしていますのでよく分かります。

たかがストレスと放置していると自律神経失調症、うつ病、適応障害、突発性難聴などさまざまな病気の引き金となります。中高年になれば、「仕事の重圧」「両親の介護」などストレスの強度が増します。

さて、ストレスを抱えながら健やかに過ごしている人は何が違うのか?それは日頃から頻繫に外出し、よりよく眠り、運動し、家族や友人、恋人からの社会的サポートを受けていると感じていて、いつも神に祈っている傾向のある人達はストレスに上手に適応するプロセス、最近の言葉で「レジリエンス」を備えています。

廣島麻揚教授はアニメのキャラにたとえて「ワンピースのルフィ。サザエさんのカツオ。ちびまる子ちゃんの花輪くん。」をあげています。逆境にあっても柳の枝のようにしなやかに揺れながら柔軟に対応しています。

これを是非、高めて下さい。

(追伸)

孫のゆうりは天体観測等、宇宙に興味を持っています。

今回、南楽園(宇和島)で、えひめ宇宙フェスが開かれ、抽選で当ったまりかが行ってきました。

バルーンリリースなども青空をバックに良い写真が撮れています。

宇宙は奥が深く神秘的ですね。

 

 

ある男性の娘がJRに勤めていました。

その方は、電車に乗った際に自分が座っていて目の前に高齢の方が来たときは率先して席を譲るそうです。その心は「娘のために少しでもJRに好感を持ってもらうため」でした。

この心掛けを皆さん持って下さい。

①例えば娘が看護師とします。自分がある病院の待合いに居たとします。パワハラもどきの患者さんが「いつまで待たせるんや」と言って事務を困らせたときに「みんな待っているんよ。もうすぐ出来るよ」と言えばすばらしい。

②別例で、息子が消防士とします。たまたま見知らぬ高齢者の方と席が隣になった時に、「台所で火がきちんと消えたかどうか確かめて下さいね」と声がけすることで消防の一役を担うことが出来ます。

是非、こう言った役を演じて下さい。

 

 

 

最近、夏バテだけでなく「秋バテ」も使われるようになった。

だるい、疲れやすい、食欲がない、等の不調が秋になっても取れないときは秋バテである。

秋バテには2種類あって、1つは夏バテがそのまま移行したもの。もう1つは秋になって新たにバテてしまうものである。

人間は恒温動物であり体温維持のため膨大なエネルギーを使う。最近の秋は寒暖差が出たり、異常に暑い日や寒い日が現れるためである。

秋は気圧の変化が大きく、気圧が下がると空気中の酸素分圧が低下し低酸素でも過ごせるように自律神経がリラックスモードつまり副交感神経にスイッチしようとします。体力があれば日中は交感神経にスイッチできますが体力がないと出来ません。

根本的には体力アップを目指して下さい。

(追伸)

敬老の日の前日、孫達がやって来た。

秋バテしないように「マスカットはいかがですか?」の、まりかのパフォーマンスは可愛い。

夕焼けを見ながら散歩も楽しみ、夕食時についでくれる、まりかのビールはおいしかったです。

仲の良い姉妹です。

 

 

 

 

 

「おいしさ」を決める味覚には苦味、酸味、塩味、甘味の4つに最近では「うま味」が加わりました。

英語でも「umami」(ウマーミ)と呼ばれていて、れっきとした英単語である。

さて、何故「辛味」はないのでしょうか?実は辛味は痛みの1種とされていて味覚の中には含まれていません。

味は味蕾(みらい)というセンサーによって最初に感知されます。味蕾は読んで字の如く、花の蕾(つぼみ)によく似た形をしていて花弁のような構造まで一緒である。

食べ物を口に入れると液体成分が唾液と混じり味蕾の「花弁」のすき間にしみ込んでいく。「花弁」には味を感じる細胞があり、そこから神経によって脳に刺激が伝わりはじめて味が認知されます。

そのため1口目を口に入れてから味がわかるまで少し時間がかかるのです。

TVでリポーターが食べ物を口にすると同時に「おいしい!」と叫ぶのはやや怪しいです。

おいしく食べるためには心身の健康が実は最も大事なことを追加しておきます。