尿に関して外来に来られる方は年々、増えています。ここでまずは生活習慣の見直しが必要なケースが多いです。

「おしっこをたくさんするために水をいっぱい飲む。たくさんおしっこをするのが体に良い」と思っている方が多いですが、それには程度があります。

頻尿の多くの方は過剰飲水が原因です。

大原則としてヒトの体内水分量は一定であること。余分に飲んだ水分は必ず外に尿として出ます。水分だけでなく塩分や糖分も過剰・欠乏どちらも体に大きな負担になります。“ほどほど”が健康維持の秘訣です。

さて成人は1日2ℓの水分が必要と言われているのですが多くは食事で摂取できているので2ℓ飲むと当然、頻尿になります。腎ぞうは体内の余分な水分量を精密に計算して尿量を決め、水分量が不足すれば口渇反射を誘導するので、のどの渇いた時に水分を飲めば水分量は賄えます。

あと、頻尿患者さんは尿意を感じても少し我慢することは実に有効です。是非、実行して下さい。

 

 

Aさんは人の名前を覚えることが苦手なため久しぶりに会った相手の名前が思い出せないと相談がありました。

「出会った人にお礼状やメールを出すこと」を勧めました。

文面を考えながら、その人のことを思い出すことで自然と名前を覚えられるようになり相手からも覚えてもらうようになりました。

相手への深い興味と関心が名前を覚える秘訣です。

一つの出会いを活かし、つながりに変えていきたいものです。

(追伸)

姉妹のつながりも一生、消えない絆(きずな)です。

仲良く、すくすくと育って欲しいです。

 

 

 

 

 

宴会で特に中年男性の集まりでビールを飲むことは多いです。2~3時間のうちに普通男性は1~2回はトイレに立つのではないでしょうか?

しかし全くトイレに行かない人がいます。

よく膀胱容量が大きいのでは?と思うかも知れませんが、これは要注意です。

病気としては「前立腺肥大」の有無です。

一般的な膀胱容量は300~400㎖で、150~200㎖たまるとトイレに行きたくなります。ふだんは交感神経が働いて膀胱平滑筋が緩み、膀胱の出口の筋肉である内尿道括約筋が収縮することで、おしっこが漏れないようにしています。逆におしっこをするときは膀胱平滑筋が収縮し、内尿道括約筋が緩んでおしっこが外に出るのです。

ところが前立腺肥大の人はアルコールを大量に取ると前立腺がうっ血して腫れることで尿道を圧迫して、おしっこが出にくくなります。放置すると尿が全く出ない「尿閉」などを起こします。

一度、専門医を受診してみて下さい。

 

 

 

みなさん精神科用語で「フロー状態」って知ってますか?

文献的には「時間が経つのも忘れるほど作業に没頭し外から受ける刺激にも気がつかなくなる状態のこと」です。

仕事でフロー状態になると集中力、創造性が高まるだけでなく、とても気持ちがいいものです。

2023年のWBCでの日本選手の活躍を思い出して下さい。準決勝に限らず日本の選手がフロー状態に入っているように見える場面がたくさんありました。監督もコーチ、応援する人達全員がフロー状態に入っていたと思います。

こうした意識は私達誰にとっても大切です。

自分が何が出来るか考えて、全力を尽くすことです。きっとフロー状態に入れます。

 

 

 

以前に「気持ちがうつ気分」のときに運動を勧めました。

今日は先輩の認知行動療法の権威、大野裕先生の書物の中から引用しました。

私達は経験的に身体活動が体に良い影響を与えるだけでなく、こころの健康を高める効果があることを理解している。その裏づけとなる研究成果が分かってきた。運動の種類によっても効果の違いもあり筋トレのような運動は、うつに効果があり、一方ヨガの運動は不安を軽くする働きがあります。

また、こころの健康を高めるためには1回の運動時間は長くなりすぎない方がよいとされる。

さて運動がこころを健康にするメカニズムだが、どうやらドーパミン、セロトニン、エンドルフィンなど脳内の化学物質が関係していることが分かってきた。

心が定まらないときは運動をして下さい。

(追伸)

久しぶりにK君の写真を載せます。

1枚目は沖縄の多良間島のフクギ並木。

2枚目は同じく多良間島の八重山遠見台。(烽火台)。島で最も高い場所(標高32m)にあり、島の沖合を航行する船を監視するために烽火台が築かれた、とあります。

 

 

 

仕事に携わる人にとっては何事もなく日々の業務が流れることが一番です。

とはいえ、思うようにいかないことがあるのも現実です。

「避けたい」がために決断を「先送り」にしてしまうこともあります。

「先送り」とは物事の判断や処理、解決を先に延ばすことです。同じような表現として「持ち越す」「引き延ばす」「後回し」等、いずれもよく見かける光景です。

昨今、「先送り」したために、社会に多大な影響を及ぼし企業生命をも脅かすまでに深刻化したケースも報じられています。

「後悔先に立たず」にならないよう、どうせやるなら先手必勝といきたいものです。

(追伸)

先日の誕生日に職員一同より素敵な額をいただきました。

この上ない激励文で感動致しました。

 

 

 

 

 

 

今日、6月5日は私の誕生日です。ちょうど梅雨の頃に生まれたと母親から聞いて育ちました。

その母親は今も健在で96才です。

母親の年まで生きようとすると大変な道のりですが、まずは介護をしてくれている妹達に感謝しています。

開院36周年も過ぎ、外来カルテNo.も40.000番を越えて実に多くの患者さんに来ていただいて感謝の毎日です。

また明日から淡々と1日1日を大切に生きて行きたいと40周年に向けて一日一生(いちにいっしょう)の気持ちでいます。

 

 

 

 

コーヒー豆も他の商品と並んで物価高騰の波にのみ込まれている。

さて日経新聞春秋に興味ある記事が出ていたので引用したい。

外務省がインターネットで公開している「G7広島サミットにおける食のおもてなし」。

その中のコーヒーの欄に「マウントコーヒー(広島市)」の「G7スペシャルブレンド」とあった。店のサイトによると参加国を含む7つの国の豆をブレンドしたと。野生動物と共存する環境での栽培。化学農薬を使わない。売り上げの一部を自然保護団体に寄付。そうした特徴を掲げている農園の豆を選んだそうだ。

最近、コロナ禍も手伝って自宅でこだわりの一杯を楽しむ人が増えている。手ごろな価格でコーヒーを楽しむチェーン系カフェも広がった。

さて直近の記事では産地の大雨や人手不足、ロシアのウクライナ侵攻による肥料価格の高騰が原因で豆の高騰が激しいと聞く。

食が発するメッセージに耳を傾けたい。

 

 

 

 

ある会社の中年課長が入社したA君に「受話器は丁寧に置きなさい」と注意をするとA君は「ジュワキって何ですか?」と質問されたそうです。

よく言うZ世代なのかも知れません。

課長が「自分が知っているから相手も当然知っている」と思い込むことを「バイアスが掛かる」と表現します。

昨年のビジネスシーンにおいてバイアスという言葉は、方向性が偏っているという意味から「かさ上げ・偏り・歪み」を指すようになりました。

「これまでのやり方が絶対正しい」という考えもバイアスがかかっています。

みなさん、若い世代を迎えるにあたって「自分の考えに偏りがないか」と1度、立ち止まって考えて下さい。

 

 

過度の肥満は色々な病気を併発し健康を害することは皆さん、御存知ですが、やせすぎはそれ以上にリスクが上がります。

検診でのBMIで25以上は肥満、18.5未満は「やせ」と分類されています。

国立がん研究センターが中高年の35万人以上の男性の総死亡リスクを解析しました。BMI23~25の人を基準にすると、総死亡リスクが30以上の人が1.36倍、14~18.9の人が1.78倍でした。つまり太りすぎよりやせすぎの方がはるかに死亡リスクが高いのです。やせすぎの人は「筋肉」と「脂肪」が減った状態です。筋肉は体重の40~50%を占めていて、心ぞうが送り出す血液の「受け皿」になっています。また血液を心ぞうに戻すには、ふくらはぎの筋肉がポンプの役割を担っています。そのため筋肉量が減ると心ぞうに戻る血流が減り血圧の調節が不良になります。

やせすぎは最近「サルコペニア」としても注目されています。

次に脂肪は3大栄養素のひとつでエネルギー源の貯蔵庫としてだけではなくビタミンの消化、吸収、体温の保持、ホルモンの生成や分泌も担っています。脂肪が少なすぎると免疫力が低下して病気にかかりやすくなります。

やせすぎの人は食事の回数を増やして高タンパクな食事を意識して摂取し、スクワット等の筋トレを実施して下さい。

小太りがどうやら一番長生きするようです。(追伸)

5月20日(土)、ふなやで愛光学園(14期)の同窓会が行われた。

250名の卒業生の内、55名が集まった。

残念ながら恩師は「体調不良で欠席」でした。

司会は南海放送会長の田中和彦君であった。

新校舎のVTRも上映されてみんな驚いていた。何年経っても同級生というのは良いものである。

最後に校歌斉唱をし、5年後の再会を約束して散会となった。尚、砥部焼の校章が配られました。