アルコール飲料はWHOの専門組織であるIRACも確認した発がん性物質で多くのがんを誘発する。

日本人には酒に弱い高リスクのグループがあり、自分が高リスクと分かったら飲酒は控え、がん検査をすべきです。

IRACによるとアルコール飲料は「発がん性がある」と確認された最上位の「グループ1」。口腔・咽頭、喉頭、食道、大腸、肝ぞう、乳癌のリスクも増大させます。

さて人は酒に含まれるアルコールをまずアセトアルデヒドに分解し、さらにアセトアルデヒドを酢酸へと分解して無毒化する。

しかし、東アジアの人の4割は分解酵素が生まれつきないか働きが弱い。酒に弱い人は強い人に比べ飲酒後の唾液中のアセトアルデヒド濃度がより高く、がんにつながるDNAの損傷がより多いことも研究で判明しています。

少量の酒で赤ら顔になる人は高リスク群なので定期的に胃カメラを受けて下さい。

 

 

気候変動によって感染症の脅威が増加している。

去年、カナダ・オタワ大学の研究に目を疑った。「北極圏の氷河が解けると『スピルオーバー(異種間の感染)』のリスクが高まる」という論文。

異種間の感染とはウィルスが種の壁を越えて別の生物に感染すること。北極の氷河が解けると氷からウィルスが流れ出る。温暖化で北極圏でも活動できる生物が増え、ウィルスを持った生物を介して感染が人にも広がるリスクが高まる。こうした懸念は永久凍土にもある。

2016年にロシアのシベリア地方で解けた永久凍土に含まれていた炭疽菌への集団感染が起きて死亡者が出たのは有名である。

山火事でも感染症のリスクは高まる。土壌に含まれていたカビが山火事で舞い上がり人が吸い込んでしまう。

また気温の上昇や降水量の増加は熱帯に多いデング熱のウィルスを媒介する蚊の生息域を広げることになります。

温暖化を防ぐことは、ひいては感染症の抑制につながることを是非、認識して下さい。

Melting glaciers are a clear sign of climat change and global warming.

 

 

タラ、カキなどの食材がおいしい季節になった。人間にとって食べる行為にはエネルギー源の摂取という役割のほか、食を楽しむという側面もある。煮る、炒める、焼く等、さまざまな調理法、味付けがある。

人間にとって「食う・寝る・遊ぶ」はカメラの三脚のようなもので、そのひとつが崩れると心身の安定に影響が及ぶ。

悩みが多いと眠れない、食べれない、気分転換もしたくない、と悪循環が起きる。

このように「食」はメンタルヘルスに関連が深い。

食は食べる行為そのものがリラックスとリフレッシュをもたらしています。コロナを脱却して、みんなで固まってゆっくり談笑しながら食べたいものです。

 

 

 

今年は卯年。株式相場の格言で「卯は跳ねる」と成長の年とされる。

さてウサギについて、いくつか勉強してみた。

①繫殖力

ウサギは繫殖力が高いことから「子孫繫栄」の縁起物になっている。

ウサギは「交尾排卵動物」なので妊娠する確率が100%に近い。オスウサギは1年中発情がありメスも基本的に年中繫殖できます。妊娠期間は約30日で1度に1~10匹出産しますから2年で200匹以上などの記録があります。

②白兎神社(はくと)

古事記で紹介されている「因幡の白ウサギ」にちなんだ由緒ある神社。

古事記の中で止血剤として古くから使われた蒲(がま)で白ウサギを治療したことから「医療」の神様として祭られています。

③雑誌「PLAYBOY」のロゴ。

1953年ヒュー・ヘフナーによって創刊された娯楽雑誌。ウサギ→性欲→プレイボーイの連想でロゴマークも蝶ネクタイをしたオスウサギが登場。

④どうして耳が長い?

ウサギは、ほとんど汗をかかないので、血管が網の目のようにはりめぐらされた耳に風を当て、中の血液を冷やしています。さらに外敵をいち早く察知するため、かすかな物音も聞き逃さないようにしている。

⑤なぜピョンピョンはねる?

犬のようにしては逃げる速度が遅くなるので後ろ脚をそろえて速く跳ぶ。

(追伸)

職員が大事に飼っている、うさぎの「ごま君」(2才)です。

今年は跳躍の年にあやかりますように。かわいいです。いちごも食べるのですね。

 

 

 

 

 

 

新型コロナの感染拡大以来、睡眠不足や体調不良を訴える患者によく話を聞いてみると「脱水」を起こしているケースが増えたと言います。

「脱水」と言うと夏のものと思いがちですが、マスク着用が定着した今、「喉の渇きに」に気付きにくくなります。

水分を含んだ自分の呼気がマスクの内側にこもり、その湿った空気を再び吸い込むことで、口や喉の乾燥が抑えられるからです。

ただ人間の体からは尿や発汗以外に呼吸や皮膚からの蒸発によって常に体内の水分が失われています。これを不感蒸泄(じょうせつ)と呼びます。(1日に約900mlくらい。)

それと暖房器具をつけっぱなしが多いので体内の水分は蒸発しやすいです。

脱水は腎不全、心不全、多臓器不全の原因にもなります。

2時間ごとに200~300mlの水分を補給することを意識して下さい。また加湿器も効果的です。

(追伸)

孫達の年末年始の写真を掲載します。

今年も元気ですくすく育って欲しいです。

 

 

 

 

私もそうですが食後にコーヒー。至福の時と思います。

さて今回は「尿路結石」のお話です。コーヒー党には、水を差す話かも知れません。

胃の中が空っぽの状態でブラックコーヒーを飲むとコーヒーに含まれるシュウ酸が消化管から吸収され血液中に入り腎ぞうで排出され尿路に入り、そこで尿中のカルシウムと結合してシュウ酸カルシウムと結合してシュウ酸カルシウム結石ができます。これを避けるにはコーヒーは食後に飲むことです。コーヒーに含まれるシュウ酸は先に胃の中に入った食べ物に含まれるカルシウムと結合してシュウ酸カルシウム結晶となるため消化管に吸収されません。そのまま便排出となるので尿路結石リスクは軽減します。

コーヒーをブラックでなくミルクを入れても同じことで便排出し結石が出来にくいです。

参考にして下さい。

 

 

 

新年明けて1月8日は、亡き親父の17回忌で今治へ赴いた。今治にある観音寺(臨済宗妙心寺派)に親父は眠っている。

読経の後、和尚さんが我々兄弟を前に講和をしてくれた。

「亡きお父様は本当に気さくで、人なつっこい人でした。みんなのために尽くす性格でした。」と。

ついでに私の方に向かって「息子さんもよくTVに出られて活躍してますね」と言われた時は正直、驚いた。

次の25回忌に又、みんな「勢揃い」したいものです。

話は変わって、美しい庭園の説明をしていただいた。この寺は元禄年間に建てられ、空襲や豪雨のたびに改修(3回)した由。すばらしいお庭にほっと一息つきました。いくつかを掲載致します。

 

 

皆様、あけましておめでとうございます。

昨年、元旦に新年の抱負を掲げて無事に達成出来ましたか?

強い決意は固い意志を生み、固い意志は速やかな実行につながります。

「一年の計は元旦にあり」です。

目標に数字を入れて着実に実行に移していけば、きっと1年後に大きな実りとなるはずです。

がんばりましょう。

 

 

 

 

みなさんは、どんな1年だったでしょうか?当方はコロナに明けてコロナに終わりました。

忘年会も出来ず、親睦的なことは何もしてやれませんでした。

来年の干支は「うさぎ」。

良い方向に、はね回ってくれる年であって欲しいものです。

皆様、年末年始を静かに楽しくお過ごし下さい。

来年のブログは1月5日(木)からです。

今年1年、御愛読ありがとうございました。

(追伸)

2023年度より「働き方改革」により土よう日の診療は午前(9時~12時)のみになります。

御了承下さい。

 

 

 

 

 

「痛風」は知らない人が居ないくらい有名です。尿酸の結晶が関節で炎症を起こす病気です。

医療機関では発作を痛み止めなどで抑えてから尿酸値を下げる薬を使って発作予防の治療をしています。

これまでの治療は尿酸値を下げることと発作を予防することが重要と考えられており、私もそうしています。

しかし今年の医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに痛風発作と心筋梗塞や脳卒中との関連を研究した論文が掲載されています。

端的に述べると、痛風を持っていると心筋梗塞や脳卒中のリスクが高くなるということです。体に炎症が起こると血液の状態が変化してその後に血栓症が出現しやすくなります。イギリスの調査では痛風発作後2ヵ月以内に心筋梗塞や脳卒中を起こす確率が発作前の2倍に増えていたそうです。

注意して下さい。

(追伸)

クリスマスは楽しかったようです。

幼稚園で描いた絵も素敵です。