今年はコロナの影響で(どの会社もそうですが)次々と宴会が中止になっています。

当院も例外ではなく毎年、7月に催していた暑気払いも中止のはめになりました。多くの患者さんが毎年、浴衣姿を楽しみにしてくれていたのですが、「来年こそは」と期待しています。そんな訳で4月以降、職員が集まっての宴会のようなものは皆無でした。

唯、「感染」を考慮した結果、今年も小人数での魚釣り(船釣り)は実行しました。8月2日は晴天に恵まれ、波も穏やかで楽しく海の上で半日を過ごすことができました。釣った魚での料理が出来るまでの海水浴も楽しかったです。タコ飯は最高においしかったです。

やはり、従業員が集まって仕事以外に熱中するということは結束を深める意味でも有意義だと感じました。

来年は日本全国の皆さんが、大いに密に楽しめることを期待しています。

写真をご覧下さい。

 

たまには旨いものの話。今日は昆布にまつわるお話です。

昆布はもちろん北海道が全国の90%のシェアを占める。ところが昆布への一世帯あたりの年間支出金額のランキングは1位は北海道ではなくて富山なのです。そのわけを調べてみました。

ルーツは江戸時代。歴史で習ったと思いますが当時は北前船の存在がカギです。北海道から昆布やニシンなどの海産物を仕入れ北前船によって日本海沿いに北陸や東北、大阪などへ運ぶ交易ルートがありました。いわば海の行商、昆布ロードと呼ばれていました。その船の寄港地に富山の伏木や東岩瀬の港があり、北海道産の良質な昆布を富山の人々が大量に消費したそうです。

ニシンの昆布巻きや昆布巻きかまぼこなど、さまざまの料理になりました。また刺し身の昆布〆は有名で家庭料理になっているようです。

昆布は日高昆布、羅臼昆布、利尻昆布などがあるが、これらのおいしい昆布と富山湾の海の幸、富山の地酒がうまくマッチしているのだと思います。

最後に、富山市内のコンビニではとろろ昆布のおにぎりがあるそうです。細長く刻んだとろろ昆布にびっしりと覆われた「黒とろろおにぎり」は、1個120円で抜群においしいそうです。

機会があれば是非。

 

 

夜間に特に急に足の筋肉が硬直して痛む「こむら返り」。皆さん、1度は経験しているでしょう。

「足がつる」という訴え方をされます。この現象は足の筋肉の一時的なけいれんですが原因はよく分かっていません。

足の筋肉に疲労がたまったり足が冷えたりすると起こりやすいのは事実です。夏の夜の冷房による足の冷えでも起こります。

病気学的には糖尿病や肝臓病などで起こりやすいと成書に書いていますが、ほとんどは不明です。

しかし薬の副作用から起こりうることも知っておくべきです。

①コレステロールを下げるスタチン系薬剤

②高血圧や心臓病に使う利尿剤(カリウム値の低下)

③喘息吸入薬・・・交感神経を緊張させ、それが筋肉の運動神経の刺激につながっているらしい。

①~③は、まれですが可能性として主治医に相談して下さい。

尚、治療薬は西洋薬、漢方薬共にありますので、頻回に起こる方は処方してもらって下さい。

 

 

コロナ対策を皆さん色々とされていますね。

手洗い、うがい、マスク等々。

さて数人で会食を持ちたい、食事しながらおしゃべりしたいと思う人も多いでしょう。

外出自粛や3密回避の感覚は、かなり個人差があります。散歩すら自粛する人もいれば、2人での食事ですら外ではしないという方も居ます。

誘われたくない、行きたくないと考えた場合は無理せず、はっきり断りましょう。この場合、必ず「誘ってくれてありがとう」と感謝を伝えて下さい。

誘った側も「残念だけどまたね。」と相手の立場を受け止め共感を伝えることが大切です。

この小さな一言でお互いにギクシャク感を残さずにすみます。

次に会食でのマナーで難しいのは「マスク」。早々に外して会話に熱中していないでしょうか? マスクは食べるときまで外さず、が基本。注文もマスクをしたままです。

そしてマスクは飛沫がついているので、そのままテーブルの上に置かずバックとか専用の袋等各自、考えて下さい。

どうか楽しい食事をして下さい。

(追伸)

コロナ禍の中で辛い話を小耳にはさんだ。

医療機関には各製薬会社のMRさんが訪れる。コロナのせいでつい最近までお目にかかることはなかった。医療機関を訪れて感染させてはならないという上からの通達であったらしい。それで在宅での仕事になる訳だが、K先生から次のような話を聴いた。

「とあるMRの場合、高給で週休2日、盆暮れは1〜2週間の休みを取るが、最近暇で退屈だからゴルフ三昧だと聞いて頭に来る」と。

もちろん休日にゴルフをするのは勝手だが、医療機関が(医療関係者みんなが)大変なときに、ゴルフ三昧をしてそれを世間に吹聴する人が居ると聞いて私も残念に思う。みんなが自粛の折に・・・。

少なくともゴルフの話は内輪だけでして欲しいと私も思います。

毎日、コロナの心配でさすがに気が滅入ってきました。

そんな時は、やがて来るであろう終息の日に何をするか、どこへ行くかを想像して、しばしの夢を見たいものである。

今回は院内旅行で10年以上前に行った「草津温泉」がお勧めである。

何と言っても日暮れと共にライトアップされる湯畑は日本人は必ず1度は訪れるべきである。この湯量はものすごく、どんどんあふれて捨てられる湯を見て、道後温泉に引っぱってきたいと思ったぐらいすごい湯量です。

日経新聞の記事から引用してみた。徳川8代将軍、吉宗は草津の湯をたるに入れて江戸まで何度も飛脚に運ばせました。高温かつPH2前後の強い酸性の湯は、流れ込む吾妻川を魚がすめない死の川に変えた毒水である。くぎを浸せば1週間で針金ほどの細さに溶かし、源泉をそのまま飲めば歯はボロボロになってしまいます。そんな強烈な湯なので、「恋の病以外効かないものはない」と言われる万病の湯です。

殺菌能力が高く、昔から「毒出しの湯」と言われてまさに毒を以って毒を制すのです。江戸時代以降、性病や難病の人が多くやってきたのも納得です。

是非、終息の日には、訪ねて下さい。一押しです。

 

認知症とは、脳を構成する神経細胞が急速に減少して正常な働きを失い、認知機能が低下する病気です。鍵や財布をなくす、人や物の名前が出にくくなる等。

さて最近の研究でアルツハイマー型認知症において初期症状が起こる前段階で嗅覚機能が衰える傾向にあることが明らかになってきました。

つまり予防の鍵は嗅覚機能。鼻から入ったにおいは大脳辺縁系という部分に伝わるのですがこのとき、においの情報が記憶をつかさどる海馬(かいば)を通ります。つまり普段からにおいを意識していれば嗅覚が刺激されることで古い記憶が呼び起されて脳が活性化することが考えられます。

嗅覚に刺激を与えて脳機能を維持するための手軽な方法として食事の時に香りの強い食べ物を10秒ほど意識的にかぐことが挙げられます。また柑橘系のアロマオイル(精油)やレモン、グレープフルーツ等の香りも良いです。

是非、試して下さい。

国立がんセンターは2003~06年に、がんと診断された人の10年後の生存率は、がん全体で57.2%だったと発表した。昨年より0.8%上昇した。

特定のがん細胞を狙い打ちする分子標的薬の登場や早期発見の診断技術の進歩による。

今後もがんゲノム医療やオプシーボをはじめとする「免疫チェックポイント阻害剤」の効果で上昇していくと思われる。

部位別で生存率が高ったのは前立腺(97.8%)、乳がん(85.9%)、甲状腺がん(84.1%)、最も低かったのは膵がん(5.3%)で肝がん(15.6%)、胆のう胆道がん(18%)が続いた。

ますますの生存率の向上を期待しています。

 

みなさん、日本のコインは中国式なのを知っていましたか?

西洋のコインはローマもギリシャも穴が開いているのは一つもない。実は世界のあらゆるコインの中で穴が開いているのは中国式だけなのです。

この穴は時代劇でも、ひもを通して1000枚のかたまりを一貫文(かんもん)として取引に使っているのをTVで見たことがありますね。日本では今でも五円玉を穴あき銭にしています。いまは、中国が穴あき銭を発行していないのでおそらくこれが世界唯一のものでしょう。

穴の有無は中国でコインは鋳造(ちゅうぞう)したからです。材料(銅など)の金属を溶かして型に流しこんで成型する鋳物(いもの)だったのです。

では西洋のは何故穴がないか?それは西洋のコインは鋳造ではなく鍛造(たんぞう)という作り方です。金属を溶かさずハンマーなどで型に合わせて打ち抜いたり叩いて整えるやり方です。

日本でも金貨である大判小判はそれで造られています。所変われば品変わる。

通貨のお話でした。

(追伸)

久しぶりに、ゆうり、まりかの写真です。

2人共に、すくすくと大きくなってきています。

果物大好きのまりかは、さくらんぼを独り占めでおいしそうです。

昔々の話を孫によくしてやりますが、その中に「鶴の恩返し」と「天女の羽衣」があります。

美女に、か細い声で「一夜の宿を・・・」と言われ泊めてあげたら、そのまま棲みついて甲斐甲斐しく世話を焼いてくれた上に、見たこともないような美しい高価な布を織ってくれた、と言う話。子供心には「いいなあ」としか、感想はなかったです。

次に富士山に近い「三保の松原」が有名な「天女の羽衣」。天から降りてきた「天女」が羽衣を松の枝に掛けて海で遊んでいた。それを覗き見していた漁師が松の枝に掛けておいた羽衣を隠したために天女は飛べなくなってしまう。ここから先は各地で色々あり「近江型」は、天女が仕方なく漁師と結婚して子供を産むものの隠された羽衣を見つけて天に帰る。「丹波型」は、帰れなくなった天女を老夫婦が引き取り、なぜか酒を造るのが上手い天女のおかげで金持ちになれたのに、「自分の子ではない」と追い出してしまった、とか。

日本は広いですね。

 

「認知症」は本当にこれから大事なテーマであり、薬の開発のみならず予防法がさまざまな文献に投稿されている。

興奮や攻撃性といった周辺症状を抑制する薬はあっても「治す」薬はない。

さて今回は予防法でお勧めなのが「歩幅を広くする」だ。国立環境研究所の谷口優研究員の発表を参考にしてみる。群馬県と新潟県在住の1000人以上の歩行を測定し歩幅を「広い」「普通」「狭い」と3つに分け4年間以上、認知機能の変化を調べた。

666人のうち認知機能の低下が最も多く見られたのが歩幅の狭い群。最も少なかったのが広い群であった。狭い群のリスク比は3.39倍で普通の群は1.22倍。疫学調査で3倍のリスクの違いが出るのは珍しく、それほど歩幅が認知機能の低下に大きく影響するそうです。

これまでも歩行速度(歩幅×歩調)が落ちると認知のリスクが高くなることは指摘されていたが、歩幅と歩調のどちらが関係しているかが分からなかった。結果は歩幅で、歩幅を広げると脳と足の間の神経伝達が刺激され脳の活性化が期待できるそうです。

是非、ためして下さい。