何回も取り上げてきたこのテーマ。

全く飲まない人には無縁ですが、多少なりとも付き合わされる場合には困りますよね。

さて、まずして欲しいのが水分補給。アルコールを摂取するとアルコールの利尿作用とアルコールを分解するときに水分が使われるため脱水になりやすい。

ただし、脱水症状が起こると口から水分が入らなくなることがあり、当院でも点滴はよく行います。

経口可能なら経口補水液やスポーツドリンクを少しずつ飲んで下さい。

水分が摂れ出したら脱水で失われたビタミンB1やカリウムなどのミネラルを補給しましょう。コンビニ販売の好みの栄養ドリンクもいいですが、「飲む点滴」と呼ばれる麹甘酒が良いです。多くのビタミン、ミネラルや難消化性オリゴ糖も入っているのでミネラルの吸収率もアップします。ブドウ糖も含まれているので低血糖を来している場合も効果的です。

水分はとれるが食事が無理というときは、1月7日の「七草がゆ」のようにやわらかくてスープに栄養が溶け込んでいるものが理想的です。

永遠のテーマですね。

 

来たる3月11日で、当院も33周年を迎える。

先代、後藤田内科より52年となる。

50年来てくれている患者さんも居て、感謝である。

この50年間で患者さんのスタイルも変わってきた。30年前の入院患者さんは独歩で手のかかる人はほとんど居なかった。

所が現在は1~2割の方は高齢であったり、術後リハビリであったりと介助が必要な方が増えてきて、当初は必要なかった「ヘルパー」さんの存在が欠かせなくなった。「食事介助」などもその端的な例でしょう。

その分の診療報酬のアップも厚労省にお願いする時代となりました。

時代のニーズに合わせられるように頑張りたいと存じます。

応援お願いします。

(追伸)

ゆうちゃんの激励文が届きました。

またがんばりますね。ありがとう。

 

 

おできの次に多いのは粉瘤(アテローム)です。

皮膚に盛り上がった大小のシコリが出来る病気です。

粉瘤は毛穴の上部がめくれて皮膚の下に袋状の構造物ができ、袋の内部も表皮と同じ構造をしています。中に角質や皮脂がたまっています。本当に頭~足のどこでも出来ますが、外陰部に出来たのは女性はついつい来院が遅れるため大きくなってから来ます。

化膿してやっと病院に来られる方が多く、手術は袋ごと完全に切除、除去が大事で、中の膿を出すだけでは全く治ゆしません。

体のどこかにずっと続いている「しこり」がある方は是非1度、見せて下さい。

 

現在、TVはコロナウィルス一色で全世界の人が暗い気分の毎日です。感染経路や治療薬、終息予想など未知が大半です。

個人的見解ですが、インフルエンザと同じく暖かくなる4~6月に、いったん終息するのでは、と思います。

さて、今日は暗い気分を一新すべく、菜の花のお話です。

下の写真は2月24日の大洲市の五郎河川敷に咲き乱れる菜の花です。

ここは7haの敷地に350万本の菜の花が咲き、黄色いじゅうたんが広がります。

3月上旬に「五郎菜の花まつり」が開催されることで有名です。(今年は3月8日(日)予定。)

年々歳々花相似たり。自然の悠久さを感じて下さい。

 

最近、成人の2分の1の年令である10歳を迎えたことを記念して「二分の一成人式」が学校や地域で行われている。

さて、ゆうちゃんも無事に終わりました。

学校で行われる場合は子供から親への感謝の手紙の発表や校長、保護者代表による祝いの言葉、合唱等を行っている。

これは兵庫県西宮市の佐藤修一(教員)が考案したとされる。高学年への門出に「背筋を伸ばして参加するようなイベントを」と考案したと言う。小学校の行事として定着しつつあります。

ゆうちゃんもすっかり大きくなりました。まりちゃんも早く大きくなりますように。

私が開業した頃の昭和62年頃は、懐は暖かった。病院側が20万円支給すると本人には19万5000円くらい懐に入った。(手取り。)ほぼ満額。

ところが今はどうだろう。○税、△税と言った控除の末、20万円が16~17万円になってしまった。国の歳入・歳出のバランスをよく考えないといけない。

まずは少子化。この30年間、国は劇的な対策を打たなかった。「産めよ増やせよ」だけではもう3人以上の子供は育てられない。教育費も、ばかにならない。頼みの経済政策はどうだっただろう。「本格的な景気回復」があっただろうか?

大企業では良い数字が並ぶが庶民の懐が増えないので消費が回復しない。日本経済の大きな問題は賃金が安すぎることです。OECDの調査によると1997年の実質賃金を100とすると2018年の日本は90.1と大幅な減少。アメリカは116、イギリスは127。先進国で賃金がダウンしているのは日本ぐらいです。

政治家の皆さん、知恵を絞って下さい。

 

食物繊維は便のもとになり便のカサを増やしたり軟らかくしてくれる作用があるが大きく2種類ある。

①「不溶性食物繊維」は水に溶けないで硬くて消化されず胃や腸で水分を吸収して大きく膨らむ。イモ、穀類、豆類、根菜類等。

②「水溶性食物繊維」は水に溶ける食物繊維でネバネバしていてゲル状になり食べ物を包みこんで消化吸収を穏やかにする。果物、大麦、もち麦、海藻、キノコ等。

理想的なバランスは①と②を2対1で取ることです。

高齢者で腸の手術の既往のある人はキウイフルーツやリンゴ、バナナなどの果物で水溶性を取る方がいいでしょう。

また慢性便秘の人は気温が低下すると増悪します。入浴は湯船に浸かってお腹を温める。冬は腹巻をしてお腹を冷やさないことが大切です。

患者さんで金沢出身の人と話す機会があった。

犀星は大正から昭和にかけて詩人・小説家として活躍した。(1889~1962年)。金沢の中心街である香林坊・片町から少し足を伸ばした所に雨宝院と記された門があり、その脇にお地蔵様が立っていて、参詣者を迎えている、と言う。室生犀星記念館があって、この町が犀星の「ふるさと」である。

川の名前をそのままタイトルにした「犀川」は20才から24才までの作品を編んだ抒情小曲集である。

この時期は犀星は貧しく13才で高等小学校を中退した。地方で働きながら独学して文学を志す。21才で上京するものの才能は見出されず、生活は荒んでいく。闘病もして自分で「暗黒時代」と振り返っている。といって金沢に逃げ帰るわけにいかない。

有名な次の一節は愛光時代に授業で習って暗唱しました。皆様も是非、口ずさんで下さい。

ふるさとは 遠きにありて思うもの

そして悲しくうたふもの

よしや うらぶれて異土の乞食(かたゐ)となるとても

帰るところにあるまじや

(追伸)

ゆうり、まりかそれぞれ、元気に遊んでいます。

今、新型コロナウィルスが猛威で連日、朝から晩まで報道一色である。

SARS以来のパニックである。

ところが実は米国では季節性インフルエンザが猛威を振るっていることは医者にしかあまり知られていない。もちろんインターネットの片隅には出ているが、TVでは取り上げていない。全米だけで新型コロナの死亡者数を2ケタも上回っているのだから、すさまじいペースである。全米50州のうち41州が「流行」を示す真っ赤に染まっている。昨年10月1日から今年1月25日までに最大2600万人がかかり、2万5000人が亡くなっている。過去10年間で最悪規模の状況が予想されまさに、米国はパンデミック状態である。

今、米国で流行っているのはB型。今年のワクチンがB型に完全に一致しなかったためである。ニューヨークタイムズやワシントンポストも「新型コロナよりも大きな脅威」と伝えています。

何といっても不安なのは日本への影響です。インフルは「指定感染症」ではないので水際対策がとれず、やがて日本にも・・・。恐ろしい時代になったものです。

是非に医療機関で相談、治療下さい。

 

人間にはクチが一つしかないから口の数と人の数は必ず同じになります。そこから「人口」という言葉が出来ました。

中国最古の漢字字典「設文解字」(せつもんかいじ)に「口は人の言い食らう所以(ゆえん)なり」と有ります。

即ち器官としてのクチは①ものを食べること、と②言葉や音を発するという二つの機能を持っています。

①については「呑」「味」「啖(くらう)」など飲食に関する漢字は『口』部に漢字辞典では収められています。

②については「咳」「啼(なく)」「吹」「嗤(わらう)」などがある。

さて①と②の数だが漢字数は②の方がはるかに多い。しかし医学的にみると①の食べることと②の発することを比べると①の機能がなくなるのはとても辛い。今でこそ鼻腔栄養や中心静脈栄養があるが、やはり口から食べてが人間の生存の基本ではなかろうか。

漢字学、面白いですね。

(追伸)

2月3日の節分の日。

季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると信じられていたため、それを追い払うための悪霊ばらい行事が行われた。これが節分の鬼退治の儀式。室町時代には登場します。

さて、まりちゃん、恐いオニもへっちゃらの笑顔でした。