12月14日(土)、当院の忘年会が道後の旅館で行われた。

1年の締めくくりとして「出し物」もみんな気合いが入っていました。

カラオケの独唱はもちろん、「AKBダンス」「恋人はサンタクローズ・ダンス」「おにゃん子クラブ・カラオケ・ダンス」「アナと雪の女王 とびら開けて」等々。

チーム賞は病棟チーム。個人優勝は好竹さんでした。あとは写真をご覧下さい。

 

近年、新たな国民病として注目されているのが「熟年期障害」。人生60年の時代は生きるのに必死だったが、今は60才は楽々クリアーの時代になった。そこでこの「熟年期障害」が新しくスポットを浴びているのです。ただの老化と思われてきた高齢者の心身に起こる諸症状の中でも特定のホルモンやミネラル不足によって引き起こされる症状を指しています。

例えば「やる気が湧かない」「判断力が低下した」「疲れが取れない」「肌荒れや脱毛が目立つ」「よく眠れない」「性欲がない」などの症状ーみなさん、いかがですか?

これらはテストステロンという男性ホルモンと亜鉛の不足によって生じている可能性が高い。放っておくとやがて認知症や老人性うつ、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な疾患につながりかねない点に注意したい。

テストステロンは女性の体内でも作られていて、閉経を迎えてエストロゲンが減少するとテストステロンの影響を強く受けるようになる。テストステロンは血管や骨を丈夫に保ったり、意欲や行動力を高めるなど心身の健康維持にも深く関与しています。つまり男女ともに熟年期になるほどテストロンの減少は不調につながります。

また亜鉛はテストステロンの生成にも関与します。細胞を生まれ変わらせる働きも持っています。

熟年の皆様、一度、チェックして下さい。

日本でいう「琴」はもともと「箏」という楽器だった。

「琴」と「箏」は別の楽器で、どちらも奈良時代に日本に伝わった。唐で作られた「琴」が正倉院に残っているがその後、日本では楽器としての「琴」が消え、漢字だけが残った。戦後に漢字制限のために「当用漢字表」に「箏」が収録されず「箏」の書き換えとして「琴」が使われるようになった。

さて李白の「山中にて幽人と対酌す」という詩がある。

「両人対酌すれば 山花開く

一杯一杯 また一杯

・・・

明朝意あらば琴を抱いて来たれ」

という一説がある。

「明日その気になったら琴をかかえてまたおいで」と誘われた友人は、また行ったのでだろうか?

私たちが知っている「琴」という漢字は長方形の胴の上に張った十三本の弦を琴爪で弾く弦楽器を表している。山田流では180cm、生田流では190cmに及ぶものがあるが中国で言う「琴」は長さ130cm、幅20cm、で琴柱(ことじ)はなく左手で弦を押さえ右手で弦をはじいて演奏しました。だから何とか李白の家へ持って行けたのかも知れません。

風流な話でした。

(追伸)

季節は秋から冬へと。

まりちゃんも3月には3才へ。

(写真6枚)

 

新年度が始まって半年が経ちました。学生さんは新しい授業、担任のもとで、大人も転勤や転居と変化の多い季節である。

クラス替えや人事異動で周りにいる人も変わった人がいるでしょう。

さて、新しい環境では緊張や不安を感じるものです。人見知りが強い人は尚更です。私も学生の時はそうでした。どんな場所でも、いつも通りに元気に力を発揮できる人は、うらやましく思いました。

では新しい職場で不安を全く感じないのが良いことか。それは否である。何の不安も感じずに、これまでと同じ行動をしていると、思いがけない失敗をする可能性がある。慣れない場所ではむしろ良くないことが起こる可能性を考えて慎重に行動した方が安全である。不安や緊張は自分を守る安全弁の働きをしている。不安や緊張を感じたときは、これがノーマルだと信じて今、自分に出来ることに集中して欲しい。

次に、私達が何かをするとき「うまくいかなかったらどうしよう」と考えて心配しているときよりも「うまくいけばどうなるだろう」と前向きに考えた時の方が成功する確率がずっと高いです。

是非、ポジティブに行動して下さい。

(追伸)

先日、上京する機会がありました。

六本木はすっかりクリスマスモードでした。東京タワーも見えてとても、綺麗でした。

(写真10枚)

 

夕食時にアルコールを摂取してしばらくは血圧が下がります。ここまでは以前、話しました。さて就寝してから起床時にかけて普段よりも血圧が上がりやすくなります。その上昇程度はアルコール摂取量が一定量を超えると右肩上がりで高くなります。

ではどの程度の量が安全かと言うとアルコール量で1日30mgです。

百薬の長であるはずのお酒ですが、量によります。当たり前ですが飲めない人は許容量が少ないだけアルコールの害が少ないのですが、飲める人は飲めるがゆえに歯止めが利かず飲んでしまいます。そうすると脂肪や塩分の摂取量もおのずと多くなり、血圧も上がって脳梗塞を起こしやくなります。

歌手の美輪明宏(84)や元レスラーの天龍源一郎(69)は2人共酒豪であったが脳梗塞になりました。

アルコール1日30mgより飲みたい人はせめて週に2回の休肝日を設けて厄介な脳梗塞を防ぐ生活をして下さい。

収穫した大根を洗って千切りにし、半日から1日かけて乾燥させたもの。全国に流通する製品の90%は宮崎県で作られています。

製造時期は毎年11月~2月にかけて。

天日干しと機械干しがありますが、天日干しの方がおいしいです。

生の大根は95%が水分ですが切り干し大根は8.4%しか水分が残っておらず、その分、栄養やうま味が濃縮されています。栄養面では食物繊維が多く胃や腸で水分を吸収して大きく膨らみ、腸の動きを活発にして便通を促す効果があります。また、骨や歯の形成に必要なカルシウムも多いです。

煮物でも良し、みそ汁の具にするとうま味たっぷりのいいダシが出ます。

是非、頭に入れて置いて下さい。

 

高血圧や糖尿病に目がいって「糖質異常症」はどうしても軽視されがちである。これは動脈硬化を進行させ心筋梗塞や脳卒中といった命にかかわる病気のリスクを上げます。甘く見てはいけません。

LDL>140、HDL<40、TG>150のいずれかでひっかかる。その中で今回は中性脂肪(TG)を取り上げます。

食後は確かに上昇しますが、食後だからOKという訳ではありません。LDLが高く更にTGが高い場合LDLの直径が小さい「スモールデンスLDL」となって血管壁に入りこみやすくなり心筋梗塞のリスクを一層高めます。

やせ形で食事も気をつけているのにLDLが高いという人は家族性高コレステロール血症を疑います。心筋梗塞のリスクが一段と高いと思われます。

薬は確かにメリット・デメリットがありますが、主治医と相談して数値を正常化して下さい。

心筋梗塞をみすみす放置しないためにも。

骨や筋肉を養うために最も重要な栄養素が「ビタミンC」であることが最近分かった。

東京都健康長寿医療センターの石神部長の論文である。老化とビタミンCの関わりについての長年の研究結果である。

東京都板橋区在住の70~84才の女性957人について調査した所、身体能力が高い人は血中のビタミンC濃度が高く、逆に低い人はビタミンCも低かった。

マウスの実験でもビタミンCを不足させると筋萎縮が起き身体能力が低下することを突き止めたのです。筋肉を太くするにはコラーゲンが必須ですがコラーゲンを合成するにはビタミンCが不可欠なのです。もっと簡単に言うと、コラーゲンはアミノ酸が結合した鎖が3本集まって成り立っているが、この結合にビタミンCが欠かせないのです。「日本人の食品摂取2015年版」ではビタミンCの1日摂取推奨量は100mg。ふつうに食事出来ている人はクリアするがストレスがかかるとビタミンCの消費量が増えます。パソコンなどの目のストレスもそうです。

石神部長は、お勧めは何と1日1000mgだそうです。すると、いくつになっても健康的な体が維持できる、と。

是非、意識して摂って下さい。

 

どこの場所でも「痛み」は辛いものです。

診断、治療を怠ると脳は長くその痛みを記憶します。痛みが長く続けば続くほど血管が収縮して筋肉が緊張し血流が悪くなります。

すると血液中に痛みを発する物質が滞留して痛みが出てしまいます。つまり痛みの悪循環に陥るわけです。3ヵ月を超えて継続もしくは再発する痛みを慢性疼痛というが、慢性疼痛は倦怠感や睡眠障害、食欲減退、味覚消失、体重減少、性欲減退などの自律神経兆候をを起こすことが知られています。

絶え間ない痛みは抑うつや不安を引き起こし、引きこもりになったリ健康状態が気になって物事が手につかなくなったりするなど痛みが原因で社会的な機能を失ってしまうことがあります。

結論として痛みは我慢するのではなく、なるべく速やかに除去することが大切です。

 

(追伸)

平和通りも銀杏が黄金一色に色付きました。

(知らない方のために。平和通りは1942年に公認された町名で松山城の北側を東西に一直線に走る約2.5kmの通りです。)

我が家の紅葉も紅一色です。

こうして冬がやって来ますね。

「昭和は良かった」という言葉には色々な想いが込められている。何と言っても次々と新しものが出現する「出会い」にうきうきしたものである。

不便な時代であったからこその「出会い」があった。孫のゆうちゃんは、生まれた時から携帯、スマホがあった。一見、便利そうでワクワク感はない。あたり前なのである。

さて「あたり前」と書いたが、昭和37年(1962年)に今でも忘れない「てなもんや三度笠」(朝日放送)。冒頭で藤田まことが発したセリフは忘れられない。「俺がこんなに強いのもあたり前田のクラッカー!」とクラッカーを前面に押し出す。クラッカーは前田製菓(大阪の堺市)の主力商品で、そのCMである。今でも年配の患者さん(男性)は時々、「あたり前田の~」と出てくる。

まだまだコンテンツの少なかった時代、苦労してテレビCMは多くの流行語を生み出してきた。

また時々、紹介したくなる牧歌的な時代でした。

本当に昭和は良かったです。