今日は「うま味」について解説したい。

「旨み」は感覚的なおいしさを表わすが「うま味」は科学的に証明された味質のひとつである。

現在、うま味受容体が固定され、日本の「うま味」は世界から認められる基本味のひとつとなり国際表記も「umami」となっている。

さてその歴史をたどってみよう。

1909年、東大の池田教授が甘・酸・塩・苦の4基本味とは異なる味の存在に気づき、昆布だしの研究からグルタミン酸塩(MSG)を抽出し第5の基本味として「うま味」と名付けた。

その後、小玉新太郎がかつお節から第2のうま味であるイノシン酸(IMP)を、国中明が干し椎茸から第3のうま味であるグアニル酸(GMP)を発見したのである。国中はMSG、IMP、GMPが口の中で混じり合うと単独より強くうま味が感じられることを見出した。

最後にうま味は、①唾液分泌促進作用と②消化活動促進作用を有しています。うまい物を食べると、つばが一杯出て、胃が活発に動くのは日々、感じますね。

 

みなさんは、どちらへ出かけましたか?

私は孫達と8月12日に恒例の海水浴へ出かけました。

ゆうりの2才の時は大泣きでしたが、まりか(2才半)は海が気に入って、最後はなかなか帰ろうとしませんでした。やはりプールとは違って、打ち寄せる波や砂山作り等々、自然の「海」は楽しいですね。人類の起源である「海」は魂を揺さぶられます。

また来年を楽しみにしています。

夏休みに海外へ出かける人は毎年250万人以上。唯し、注意したいことは感染症対策です。

中でもアジア、アフリカ、南米など広いエリアで感染リスクが高いのが肝炎ウィルスです。

昔は注射器の使い回しなどが感染ルートで院内感染もよくニュースになりましたが、最近は性行為を介して感染する人が増えてきました。A~E型の肝炎ウィルスのうちAとBが感染しやすく海外の感染症として要注意です。A型は汚染された食品で口から感染することもあります。

感染すると急性肝炎、慢性肝炎の2つの発症パターンがあり、Aは急性、Bはどちらもあります。

A型は2~7週間の潜伏期を経て突然、発熱、だるさ、嘔気、数日後に黄疸が出ます。重症化すると生存率は30%です。

海外から帰国して気になる症状が出現したらすぐに受診して下さい。

そして何よりも流行エリアに行く前にA型B型ワクチンの接種をお勧めします。厚労省検疫所「FORTH」のホームページを参考下さい。

 

(追伸)

皆様、夏季休暇はいかがお過ごしになったでしょうか?

海外へ行かれた人も多かったと思います。

私は孫達と楽しい夏休みでした。8月22日のブログに出したいと存じます。

見て下さい。

10日間ブログがお休みになるので今日は臨時号です。

今回、全英女子オープンで渋野日向子さん(20才)が日本人としては樋口久子さん以来の42年ぶりの優勝快挙を成し遂げました。(賞金7,200万円)とてもすばらしことだし若い人が活躍することは、衰退しかかってる日本人のゴルフ熱の復活に喝を入れてくれるかも知れません。

さて今回の視点は渋野さんの「笑顔」です。何回もブログで取り上げてきましたが笑顔をつくる、特に口角を上げるとあとでマインドがついてくるから出来るだけ(いやなことがあっても)笑顔を作って下さいと述べてきました。TVを見ていると渋野さんのコーチがインタビューに答えて「彼女は笑わない子だったんですよ。そこで笑顔を勧めたら」と言ってTVに映ったのは彼女が習字で書いた「笑顔」の2文字でした。ふだん笑顔を作るようになってから成績、特にメンタル面が強くなったのは想像に難くありません。奇しくも世界の岡本綾子さんが同じ事を今回しゃべっていたのは驚きました。「口角を上げると集中しやすくなる。への字口ではいいゴルフは出来ない」と弟子に教えていると。

皆さん是非、参考にして下さい。

(追伸)

しばらくお盆休みをいただき、次回ブログは8月19日(月)からです。

このテーマはアメリカで2018年に報告されています。

45~64才の成人を25年間追跡し炭水化物摂取割合と死亡との関連を報告しています。

その結果を見ると、割合が50~55%のグループが最も長生きで40%未満のグループで死亡率が1.2倍、70%を超えると1.23倍と摂取が低いグループも高いグループも死亡率が高かったのでした。

日本人の平均は男性で56~62%、女性で54~56.9%でまずまず良好でした。

日本人は高齢者で、もう少しタンパク質を取って炭水化物を減らした方がいいということかもしれません。

さて最近、炭水化物を減らして糖質制限ダイエットでこんなにやせました、みたいな宣伝めいた記事が多数出回っていますが糖質制限はやせる効果があるだけで健康からはむしろ遠ざかっている可能性が高いと思われます。糖質をある程度取りながらやせる方が安全だと思われます。

ついでにキウイやリンゴは糖質の中でも果糖が多く含まれており、血糖値を上げにくい。かつ食物繊維が豊富なので血糖値の上昇を抑えます。更に、ヨーグルトやチーズもタンパク質が中心で血糖値の上昇を抑制します。参考までに。

(追伸)

食べ物も大事ですが体を柔軟にしておくことは骨折予防に、ひいては長寿の手助けになります。

ゆうり、まりかも頑張っています。

次回は8月10日(土)(臨時号)です。

(写真2枚)

明治時代に日本人が1番食べる果物は「かき」であった。正岡子規の俳句「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」や「さるかに合戦」にも出てくるあたりを考えるとポピュラーな果物です。

かきは和歌山県、奈良県、福岡県などが産地である。「かきが赤くなると医者が青くなる」と言われるように、かきは栄養成分が多い。ビタミンCは温州みかんの2倍あり、リコペンやがん抑制効果のあるβークリプトキサンチンを豊富に含む。かきを食べるとカリウムが多いので利尿作用により尿量が増えます。そのためか、かきを食べると体が冷えると言われます。

一方、いちじくはアダムとイブにも登場するようにアラビア半島に起源を持ち、人類最古の栽培植物である。日本には15世紀半ばに渡来した。愛知県、和歌山県、兵庫県が産地である。いちじくは植えた年から果実がなり、花が咲かず果実がなるという意味で無花果と記載する。いちじくは江戸時代に胃腸を整え、のどの痛みや痔を治めると記されている。いちじくはカリウムなどのミネラルを豊富に含み、糖としてはブドウ糖と果糖を50%ずつ含むことからすっきりした甘みを持つ。この点が含有する糖の70%がショ糖であるバナナと大きく異なります。

みなさんは、かきといちじく、どちらが好きですか?両方?

 

人間は何故、海が好きなのか?私は特に夏になると必ず海へ行きたくなります。

学問的な話をしますが、生命の誕生は「海」であることは皆様、御存知と思います。私達の身体を構成する主な元素の組成は海水の組成と大変良く似ています。ことに羊水は海水とほとんど同じです。このことは生命が海で生まれたと考える重要な裏付けとされていることも有名な話です。

文部省唱歌の「われは海の子」も、こういう観点で考えると本当に理にかなっていますね。

さて7月28日(日)、恒例の魚釣り、海水浴を職員達と決行しました。

気温は35度と、とても熱い1日でした。4時間ほど魚を釣ってその後、興居島へ渡り、海水浴を楽しみました。今回は潮の関係で大漁とは行きませんでしたが、魚釣りは普段のストレスを忘れさせる貴重な時間で、釣りキチの気持ちが良く分かります。

海水浴はまだ水温が高くなくひやっとしましたが、「われは海の子」を口ずさみながら夏を満喫しました。

泳いでいる間に漁師さんが炊いてくれたタコ飯と魚のお汁はとても美味しかったです。

皆様、「夏」を楽しんで下さい。

 

7月20日(土)恒例の暑気払いが総勢23名で行われた。今年は3~4日前より台風の影響で開催が危ぶまれたが当日は、みんなの「晴れパワー」で雨を免れました。

暑い邪気を払うという伝統的な行事で、もう20年以上になるが、浴衣を「全員強制」としてからもう5年になる。最初はとまどっていた人達も今はすっかり慣れて、集合写真の絵が何とも夏風情である。(浴衣レンタルの普及も助かります。)「浴衣」文化の継承にも一役買っていると自負しています。

私の持っている扇子は職員の直本さんの子供達が私の誕生日にくれた素敵なものでした。ゴルフのグリーンがあります。

ビンゴゲームや浴衣ショー等、写真をご覧下さい。

尚、浴衣優勝はヘルパーの好竹江里佳さん、準優勝は事務の薬師神あかりさんでした。

熱帯や亜熱帯を生育地とする果物でトロピカルフルーツを取り上げたい。

一番昔から知っているパイナップルとそしてマンゴーを調べてみた。

①パイナップルはブラジル南部を中心とする地域を原産とする。

パイナップルを食べるときに中心の芯を取り除くが、これは茎である。

食べているのは花托が融合して出来た果肉である。

名前は松かさによく似た果物ということに由来しておりpine(松)と、かつては果物全体を指す言葉として使われていたappleを合わせてパイナップルと呼ばれるようになった。

子供の頃に缶詰の甘い輪切りだったのを覚えていらっしゃいますか?

生理作用としてパイナップルの果汁にはブロメラインというタンパク質分解酵素があり、肉と一緒に食べると肉をやわらかくして消化を促進してくれます。他にグルコシルセラミドが皮膚の保湿効果や皮膚への色素沈着を抑制する効果を持っている。

②マンゴーは樹高が20mを超える大木である。マンゴーを食べて皮膚のかぶれを起こす人がいる。こういう方はイチョウにもかぶれやすい。インド系と東南アジア系がある。世界的にはインドの生産が断トツである。日本へはメキシコやタイから輸入されているが輸入量、輸入金額共にメキシコが1位である。

国内では沖縄県、宮崎県であり、皆さんも食べたことがあるでしょう。

パイナップルや、マンゴー。年に1回は食べてみて下さい。

(追伸)

パパイヤ、マンゴー、パイナップル、パッションフルーツ。

どれが何か、覚えられるかな?

二人共、おいしく食べてね。

(写真2枚)

 

「ピロリ菌」を聞いたことがない人は居ないでしょう。

以前にも書きましたが、この菌に対して除菌治療をすることが「胃癌の確実な予防法」です。

菌に感染していても検査を受けないと感染の有無はわかりません。

さて中学生からのピロリ菌検査・除菌治療を取り入れる自治体が増えてきました。胃癌には分化型と進行が速く悪性度が高い未分化型があり、若い人は未分化型が多い。そしてどちらの型でも9割にピロリ菌感染が確認されている。親がピロリ菌感染なら子供も検討した方がいいです。

(未成年で17才以下の胃がんはまれのため)17才前なら胃カメラで胃がんの有無をチェックしなくてもピロリ菌検査はOKです。(成人は保険適用の場合、胃カメラが必須。)

さて高齢の方の場合、除菌を「今からしなくても」と、除菌治療が見送られるケースがある。しかし高齢者でも受けた方がいい。それはピロリ菌感染者はNSAIDs(痛み止め)や血栓予防薬(ワルファリン、NOAC)を服用しているとき、ピロリ菌感染者は消化管出血のリスクが高いのです。胃がんの予防というより、消化器出血回避の意味もあります。

是非、「除菌治療」を皆さん、検討下さい。