交通事故で来院のAさん。診察の最後に患者さんに必ず尋ねる現在の職業。

するとAさんは「道路の損傷や落下物の処理を担当している」と。

私達はよく道路上に落とし物や動物の死骸、道路損傷などを見つけることがありますが、ほとんどの方はきっと道路管理者が定期パトロールで見つけてくれているものだと思っていました。所がAさん曰く、「もちろん定期巡回もあるがやはり通報してくれるとありがたい。」と。

その番号は#9910(24時間受付、無料)なのです。是非、覚えておいて、通報してくれると、道路が危険状態等から一刻も早く修復されると思います。

「#9910」をダイヤルしますと自動音声ガイダンスが流れますので状況をガイダンスに従って報告下さい。

尚、運転中は良くないので安全な場所に停車してから連絡下さい。

 

恒例の医学部同級会(A組)に出席した。

今回は26名中11名が集まった。(雪の影響で2人欠席。)

65才になると人生も様変わりしてきたのがよく分かる。

みんなの意見をまとめてみた。

①A君・・・働き方改革の委員をしているが医師のとなると、なかなか難しいようである。時間制限等がはたして法律で決められるだろうか?

②I.S.君・・・内科開業25年。検死等に駆り出され大変な毎日。後継者も居ないし果たして・・・。と嘆く。

③I.Y.君・・・公立病院に21年務め、現在就活中。

医者も就活の時代に入った。昨年肺のCTで肺癌が見つかり、無事に手術を終えた。

④K.S.君・・・副院長とケンカしてやめ就活の結果、新たな病院に勤務し始めた。泌尿器科医。

⑤K.Z.君・・・2年前から一切仕事をやめ年金と株の配当(100万/年)で夫婦細々と暮らす。

⑥O.M.-1君・・・19年勤めた所をやめ妻の実家の県で新たな病院に就職。児童福祉の問題は奥が深く1人当たりの時間も長く大変だ、と。小児科医。

⑦O.S.君・・・某大学教授を定年となったが引き続き臨時で勤めている。しかし月収は半分に。官舎住まいで毎晩コンビニ弁当とか。

⑧I.M.-1君・・・耳鼻科開業医。去年1年間でゴルフは112回行った、と。所属コース杯で優勝したと喜んでいた。妻が臨床心理士で、私立病院の教授になって夕食を作ってくれなくなった、と。彼も夜はコンビニ弁当と。

⑨O.M.-2君・・・不妊治療専門医。東京の需要の大きさにみんなたまげていた。「不妊治療」は今や少子化対策の国の目玉でもある。

⑩I.N.-2君・・・小児科開業医。大きな声では言えないが、ワクチンの充実で子供の病気が本当に減ってしまって、経営は苦しい、と。

みんな勤務医、開業医それぞれ悩みを抱えながらも元気にやって行こう、と散会した。

尚、母校はお茶の水駅前に立派な建物として今も尚、造成が続いていて嬉しく思いました。

 

以前に「辛い時ほど笑顔で」というお話をしました。

日経新聞「こころの健康学」に定期的に書かれている、認知行動療法研究開発センターの大野裕先生の文章から今日は引用しました。

「笑う門に福来たる」という言葉は科学的にも正しいとされる。笑顔になると心身が健康になる。こころの内面の動きと表情や姿勢など外見との関係については専門的に「インサイドアウト」と「アウトサイドイン」といわれる関係がある。

(ゴルフのスイング軌道ではありません。)

インサイドアウトはこころの内面(インサイド)が外見(アウトサイド)に影響するという関係。楽しい気持ちになるから笑うし、悲しい気持ちになるから泣く。

アウトサイドインはその逆で笑顔になれば楽しい気持ちになるし背筋を伸ばしてしっかりした姿勢をとれば気持ちに張りが出るという関係です。

まんがを読んでも笑顔で読んだときの方がより面白いという結果がある。

また米大リーグに入団した時に撮った写真が笑顔だった選手は普通だった選手に比べて選手生命が長かったという研究結果もあると。

どうか大野先生の言われるようにスマイルを忘れないで下さい。

(追伸)

2月3日(日)の節分の日。

パパが扮する赤鬼に、はたしてまりかは?

去年は、ばかにして笑っていたが・・・。

温州みかんに代表されるみかんはバナナ、りんごと並んで日本で消費の多い果物である。

温州みかんは鹿児島県で突然変異によって生まれ、江戸時代初期に作出された種のないみかんである。中国の産地「温州」にあやかって命名された。武家社会の江戸時代には家を存続させることが最も大事であり種無しということで敬遠されていた。

童謡「みかんの咲く丘」で歌われているように多くが日当たりのよい斜面で栽培され、接ぎ木で増やしている。

みかんの消費については、金額ベースでは松山市、福井市、さいたま市、和歌山市の順。数量ベースでは長崎市、松山市、浜松市、熊本市の順である。

(余談であるが、オレンジの消費は金額、数量ベース共に富山市が断トツの1位である。フルーツの好きな富山の人たちは一年中安定して入手できるオレンジを好んで食べていると推定されますが、詳しい理由を知っている人は教えて下さい。)

さて1918年~1919年に流行したスペイン風邪(インフルエンザ)は世界的に流行し、2000~4000万人の命が奪われた。アメリカでは対抗策として牛乳(カルシウム)とオレンジジュースがインフルエンザに効果があると信じられ、1920年代のはじめにはオレンジジュースはアメリカの朝食に欠かせないものとなったそうです。ボーリング博士がみかんに含まれるビタミンCがインフルエンザ等の風邪に対する予防効果があると提唱したのは1970年代でした。

みなさん、風邪予防に是非みかんを召し上がって下さい。

 

ももといえば桃太郎。ももの核の中の種子は桃仁と呼ばれ古くから咳止めのほか、産後のむくみなどの婦人病に用いられている。このように病気という邪気を払う力が認められており、それが鬼退治に結びついたらしい。

さて今回、「もも」について考察した。

ももの生産量は山梨県、福島県、長野県の順である。中国が原産で3000年以上前から食用に供されてきた。ヨーロッパにはシルクロードを通りペルシアを経由して伝わっている。英語のpeachは「ペルシアのりんご」という意味です。日本には食用としては明治時代に中国や欧米から伝わりました。

ももの果皮には、うぶ毛がある。果皮にうぶ毛がある果物は他にびわやキウイがあります。うぶ毛は水をはじき腐敗を防ぐ役割があります。果肉のピンク色はポリフェノールのアントシアニンに起因します。

ももに含まれるペクチンは腸内細菌を増やし整腸作用がある。またコレステロール値を下げる作用もあると言われる。

最後に全国一の生産量を誇る山梨県では、7月19日を「やまなし桃の日」と制定している。1月1日から数えて200日目が7月19日であるが、百が2つで百百(もも)だそうである。

まりちゃんも大好きな「もも」の話でした。

(追伸)

まりかの大好きなイチゴの季節がやってきました。

鬼北町の農園にいちご狩りに行ったようです。

 

「剣菱」(けんびし)。酒を飲む人なら知らない人はいないが、業界では取材拒否の蔵として有名で、そのつくりは長らく謎に包まれていました。

ホームページには、「造り手と飲み手。その両者が500年かけて築いたドラマ。その両者によってこれから築き上げられていくドラマ。それが剣菱の歩みです」とある。1505年の創業以来、伊丹から灘へと舞台を移しながら造り続けている。

一昨年、代替わりし、白樫政孝社長になってから情報公開が進んだ。本社蔵を含めて蔵は4つあり季節雇用が90人、社員が10人。なんと製造部隊は100人とすごい。

酒の紹介はここではしませんが剣菱酒造には3つの家訓があるそうです。

①止まった時計でいろ・・・いたずらに流行を追わず愚直においしい酒を造り続けろ。

②酒のためには費用を惜しまず使え・・・手元にある資金は酒を買っていただいた結果。酒づくり以外のことには金を使ってはいけない。

③お客様の手の届く価格にする・・・酒を1部の人の楽しみにしてはならない。利幅の大きすぎる商いは信用を失う。

すばらしい家訓です。私も応援します「剣菱」。

 

平城京の跡地から木簡が大量に発見され、1枚に「鰯」(いわし)という字が書かれている。

「鰯」は「魚」と「弱」を組み合わせ、「弱くてすぐ死ぬサカナ」の意味で作られたが、何と中国ではなく日本で作られた和製漢字なのです。

では中国では何と書くのか?これは「沙丁」と書き発音は「シャーディン」。英語のsardineの音訳語です。何でこんな事になったのか?

中国は東が海に接するが古代文明が栄えたのは黄河流域の内陸部で一生海を見ずに世を去る人の方が圧倒的に多かったのです。それに比べ日本は四方を海に囲まれ生活物資の多くを海から得てきました。

寿司屋でおなじみの大きな湯飲みに書かれる魚ヘンの漢字のほとんどが和製語なのです。

ためになったでしょうか?

(追伸)

写真は最近「寝たふり」をする、まりか。

「狸寝入り」という言葉があります。

「都合の悪いときに寝たふりをすること」ですが、何か都合が悪かったのかな。

 

小学館から「首尾一貫感覚で心を強くする」という本(舟木彩乃著)が出た。

読んでみるとためになった。

仕事は先行き不透明で対人関係でも神経をすり減らす現代人。ストレス社会に身を置く今だからこそ知っておきたい究極の「生きるヒント」があります。

対人関係の悩みは相手との関係性を変えようと努力するのではなく、自分の意識や捉え方を変えることで新しい景色が見える、と説く。

この感覚は次の3つからなる。

①把握可能感・・・自分の置かれている状況や今後の展開を把握できると感じること。

②処理可能感・・・ストレスや障害にも対処できると感じること。

③有意味感・・・自分の人生や自身に起こるどんなことにも意味があると感じること。

心に寄り添う一冊だと思います。

 

 

「酔っ払い」。英語では「Drunkard」。

酔っ払うと人間はどうなるのでしょう?

①明るく陽気になる人

②泣き上戸になる人

③何をしでかすか予測不能になる人

④暴力等破壊行為を行う人

①は良いですが②~④になると、ちょっと一緒に飲むのは・・・。医療者としては①~④すべてのタイプを見てきました。しかし社会的に問題となるのは「正気」でなくなり「判断力」が低下することでしょう。バスの運転手しかり、パイロットしかりです。

さて「酔」の旧字は「醉」。酒つぼを表わす「酉」に「卒」を添えています。「卒」には細かく砕けたものの意味もあります。だから「醉」は「飲みつぶれて正気がくだけ分散すること」なのです。

お酒は楽しく飲みましょう。

 

 

患者さんは健康のため色々なスポーツをしています。

ウォーキング、テニス、登山、水泳・・・。しかし老若男女が混じって、しかも高齢になるまで出来るスポーツはゴルフだと思います。親睦という意味でも酒を飲むよりはるかに親密関係が構築出来ます。当院患者さんでは、最高90才の男性が元気にやっています。私自身は(うまくはなりませんが)ゴルフ歴は35年になります。さて、昨年末、天皇陛下の手術をされた天野篤先生(順天堂大医院長)(63才)のコラムが面白かったので、そのまま引用します。

「まず1ラウンドを自分の年令以下のスコアでホールアウトするエージシュート。高齢になってもゴルフに情熱を燃やせてエージシューターになれる人は人生の勝利者です。」と。天野先生は今でも年間360~380例の心臓手術をしているが、仕事が入らなければ週末は必ずコースに立つと言う。

「ゴルフは与えられた状況の中で、どうやって次につなげるかを考える知的で戦略的な要素が楽しい。限られた時間で状況を把握、分析して最良の方法を見つけて、そこへ打っていく。そしてやったことはすべて自己責任。これって手術とよく似てるんですよ」と。昨年の先生のベストスコアは85とか。先生自身の健康管理と気分転換になっていると。

私も天野先生に負けないように頑張ります。

(追伸)

1月3日に恒例の愛光学園での凧揚げに行きました。

天気も快晴で人工芝に寝ころがっても暖かい1日でした。

ゆうりがとても喜んでいました。

(写真4枚)