今年も2月25日(土)に、母校医歯大旧A組の同窓会に出席した。今回は12名が銀座の板前料理「日月火」に集まった。

勤務医が多いせいか、停年の話もチラホラし、次の病院は◯◯がいい、△△はイマイチとかいう話が出た。さて毎年、書いているが開業医I君が1年に何回ゴルフのラウンドをしたか?が興味である。会うなりI君に尋ねた。すると返ってきた答えが「昨年は118回だった」と。

ということは3日に1回のペースである。帰りの飛行機の中でひょっとしたら現役開業医ではギネスではないだろうか?と考え込んだ。腕前はハンディ7~8のシングルである。

その他、両親の健康問題、認知の有無等が会話のかなりを占めるようになった。これもそれだけ年を取ったということか。来年の再会を期して散会しました。

尚、帝国ホテルは雛壇が綺麗でした。

ゆうちゃんの好きな「ビスケット」。歴史をひもといてみた。

日本には南蛮菓子の「ビスカウト」として平戸に伝えられ黒船来航の際には日本人にふるまわれて好評だったとある。

そして2月28日が「ビスケットの日」だそうである。

さてビスケットと言えば森永ではなかろうか。1923年生まれの「マリー」を筆頭にロングセラーが多数揃っている。森永製菓は23年、化粧缶に16種類のビスケットが入った贈答用の詰め合わせを発売。「マリー」で有名である。37年には香ばしいバターの味わいの「チョイス」を発売。60年にはクッキータイプの「ムーンライト」。以降、クッキータイプが主流となった。94年には「チョコチップクッキー」が出た。マリーとチョイスは長年のファンである50代、60代が多いが、ムーンライトは30代、40代の子育て世代の購入が目立つ。若年層にはチョコチップが好評である。

現在の売り上げはムーンライトが1位、チョコチップが2位だそうである。

店頭で見ると赤はマリー、黄色はチョイス、青がムーンライトとすぐに識別出来る。

森永は戦前から特徴あるビスケットを販売し、それぞれにファンがついている。今後も時代のニーズに合ったビスケットを作って欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

脳梗塞は突然起こる5つの症状が見極めの決め手になります。なぜ早期の受診が必要か?

今や早期に受診すると「血栓溶解療法」という内科的な治療が可能になるからです。早い段階で「t-PA」という血栓溶解剤の投与をすると血流が再開し、脳細胞の壊死を未然に防ぐことが出来るのです。

脳梗塞はある統計では4割の患者は発症前と同程度に回復、6割は後遺症が残るか死亡すると言われています。

さて5つの症状とは?

①立てない、歩けない、ふらふらする

②ろれつが回らない、言葉が出てこない

③片方の目が見えない、二重にものが見える、視野の半分が欠ける

④片方の腕や脚にマヒやしびれがある

⑤経験したことがない激しい頭痛

⑤はクモ膜下出血の症状で、これはまず見落としません。

よ救急車を呼ぶのをちゅうちょするのは「認知症の表れ」と本人も家族も思い込む場合です。

①~⑤の症状があれば即座に受診して下さい。

(追伸)

ゆうちゃんがやって来ました。

診察室で写真を撮ると成長が分かります。

マンガを描くのも上手ですね。

 

夏の暑い夜は寝苦しく何度も寝返りを打って頭の中が仕事のことでいっぱいになります。特に悩みがなくてもぐるぐる考えるハメになる原因は「脳の温度」にあります。本来は眠る前には脳に向かう血管が呼吸によって冷たい空気にさらされて冷やされ脳の温度も下がる仕組みになっています。ところが熱帯夜で周囲の空気が暑いままだと脳の温度も高いまま。すると脳の活動は活発になります。
しかし夜の脳はエネルギーを使い果たして疲労しているので一つのことに焦点をあてて考え続ける力は残っていません。そこで引き起こされるのがネガティブな連想です。
すんなりと寝付くためには「脳の温度が下がる」ことが条件なので意図的に脳を冷やして眠りを促しましょう。脳は周囲に筋肉や脂肪分が少なく外気温の影響を直接受けるので冷たいものを当ててダイレクトに冷やして下さい。軟らかい保冷剤や冷凍した乾いたタオルを枕の上半分に敷いて下さい。頭が冷えると考え事はできずに知らないうちに眠ります。
注意すべきは「耳から下の首は冷やさない」ことです。ここを冷やすと覚醒してしまいます。
就寝時に耳から上の頭を冷やすようにしていると脳には勝手に温度が下がって眠くなるリズムが出来てきます。
脳の温度管理を行って昼間の脳の活性化と夜の鎮静化をコントロールしましょう。

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幼少の頃、今のように暖房がなかったためよく、こたつでよくうたた寝をした。しかし、何度も風邪を引いて怒られた。

何故なんだろう?

文献を捜すと、いくつかの要因がありそうです。それは下半身と上半身の温度にギャップが生じることです。

こたつで寝ると下半身は温まりますが上半身は冷えたままです。これが続くと体温調整がうまく出来ず自律神経が乱れ免疫が低下して風邪を引きやすくなるようです。

もう一つは下半身が温められ続けることで大量の汗をかくのも問題です。眠っているので水分も摂らず、体が脱水状態になります。脱水状態では乾燥した口、鼻、喉の粘膜からウイルスが侵入しやすくなります。そして汗が気化して体温が奪われるのも一因です。

ただ、こたつで寝たらすぐに風邪になったと言うよりは、そもそもウイルスを持っていて準備状態にあった人が、こたつで寝ることで体調が悪化し風邪の症状が表面化するというのが正解のようです。

どうしても「こたつ寝」をしたい人は上半身に毛布をかけて下さい。

(追伸)

宇和町へ遊びに行って雪と戯れるゆうちゃんでした。南予は寒いですね。

 

お酒の会は忘年会や新年会等でも仕事中心の会話をしている同僚と違う雰囲気で話せて、つながりを確かめあえる貴重な機会です。

人間関係をスムーズにする潤滑油のような役目を果たしますが、こころの健康という意味では気をつけた方がよい点もあります。

アルコールは気分を抑うつ的にさせたり眠りを浅くさせたりする作用があるからです。よく「だってお酒を飲むと楽しくなるじゃないですか?」と聞かれますが、それはアルコールによって脳の働きが落ちるからで気持ちが明るくなっているわけではないのです。

アルコールは「ダウナー」と呼ばれ気分を押し下げる薬理作用がある物質群のひとつです。気分を晴らすつもりで飲んでいたアルコールのために逆に気分が落ち込み、さらにアルコールの量が増えるという悪循環にもなりかねません。

最後にアルコールを寝酒にするのは間違いです。寝つきが良くなるように思えますが眠りの質は悪くなります。

どうか楽しいお酒を飲んで下さい。

(追伸)

入院患者のSさん(女性)が私のために、千羽鶴を折ってくれました。

1000羽折ることで病気治癒、長寿がかなうと昔から言われています。私の健康を祈ってくれたSさんに感謝です。

今年の2月の平均気温だが、どうも寒さが厳しくなりそうで、3月を過ぎないと厚手のコートは手放せません。インフルエンザが猛威を奮っていますが、そろそろ気を付けないといけないのが花粉症。

予報ではスギやヒノキの花粉が今年は大量に飛散するという。

関東・甲信地方は例年の80%の予想だが、近畿、九州、四国は110%に達するとみられています。東海に至っては140%と大量の花粉だそうです。

ちなみに昨年は全国的に花粉が少なかったため今年の九州は昨年比270%、近畿は290%に達するという。

去年、大丈夫だったから自分は治ったとか誤解しないで下さい。今から予防薬を服用して来るべき3~4月に備えて下さい。

備えあれば憂いなし です。

色々なビルのトイレには洗った手を温風で乾燥させる「ハンドドライヤー」が設置されています。

少し前まではペーパータオルが多い印象でしたが何故か手間や経費のせいか替わってきました。

さて医学面から見て、どちらが清潔なのでしょう?手の汚れを紙にこすり付けるのに対してドライヤーは温風で水滴を一気に飛ばすのでドライヤーの方が清潔なように思います。しかし水滴を飛ばすと言うことは「細菌などの病原体を含む水滴が周囲に飛び散ってしまう」という問題があります。

実際にかなり広範囲に飛沫が飛び散ることが複数の実験で確認されています。

ある研究ではハンドドライヤーの水受け部からはトイレの壁の100~1000倍という大量の細菌が検出されています。

一方、ハンドタオルはそれよりはるかに少ない菌しか検出されず周囲への飛び散りもほとんどありません。

清潔面では私はペーパータオルもしくはマイハンカチをお勧めします。

img615(追伸)

最近のゆうちゃん。

早々とベビーベッドを出して来月を待ち構えています。

なわとびも得意のようです。

 

すっかり有名になったノロウイルス。今年は例年以上の早いペースで感染者が拡大しています。

昨年末は有名ブランド、ブルガリのレストランが一時閉鎖に追い込まれました。

さて、このノロウイルス。今日の話は特効薬の話ではありません。(ワクチンはみんなが誕生を待ち望んでいますが・・・)。

みなさん、ノロの患者を見たことはまれだと思いますが、特徴は何と言っても吐き気を感じた患者がトイレに駆け込むのも間に合わず床のカーペットなどに吐いてしまいます。問題はここからです。同居していた奥さんが当然、急いで拭き掃除をしますが、まず感染してしまうことです。

ものすごい感染力です。床だと嘔吐物がはねて、思わぬ所へも付着します。そうすると、子供達にも感染します。

そこで聖路加国際病院の西崎統内科名誉院長が勧めるアイテムが空の「牛乳パック」です。ベッドサイドにふだんから置いておきます。吐く時はこの中に吐きます。牛乳パックは耐水性に優れ繰り返し使える上、汚物をトイレに流すのも楽です。また牛乳パックの口を閉じてトイレまで持っていけば周りの人も臭いに困りません。

是非参考にして下さい。

風邪の季節。皆さん帰宅後の「手洗い」はまめにされていると思います。もちろん風邪の予防には科学的に証明されています。

2012年のスペインの研究でも「手洗いをマメにする人はインフルエンザの感染が40%予防された」とあります。手洗いはアルコールなどの消毒剤でなくとも普通のせっけんでしっかり洗うので十分です。

さて今回はこのせっけんの界面活性剤を繰り返し使用して起こる「接触性皮膚炎」を取り上げます。

この手荒れが起こると実は皮膚の感染予防の働きが低下してしまいます。そして、この皮膚炎が起こりやすいかどうかは手洗いに使う「水の温度」に影響されるのです。。1995年の研究ですが「4℃」「20℃」「40℃」の温度の水で手洗いを繰り返した所、皮膚が一番傷まなかったのは「4℃」の水による手洗いでした。

皮膚の健康を考えると寒い冷たい冬ですがお湯を使わず冷たい水での手洗いがベストのようです。