先人の知恵に暑い夏を涼しく過ごす「五感の涼」があります。

風を通して目にも涼やかな「すだれ」や「よしず」、浴衣、打ち水などがそうです。

今の時期にかぶりついて食べる甘いスイカは、火照った体を冷やしてくれます。

そして音を聞いて涼しさを感じさせるものの代表が風鈴です。

風鈴は2千年前の中国で作られ、これを僧侶が日本に持ち帰って伝えられました。

江戸時代になるとガラス製の風鈴が登場しました。

虫の声を聞き分けて趣を感じられるような日本人の繊細な耳が風鈴の文化を根付かせました。