日本人の平均寿命(2023年)は男性81.1才、女性87.1才である。

しかし人の手助けなく自立している人はと言うと、男性72.1才、女性74.9才だそうです。

すると、その差10年をどうするか、というフレイル対策が大事になってきます。「フレイル」とは健康から要介護の中間的な存在です。その1つがアイフレイルである。これは「アイ」即ち視機能の低下を指す。アイフレイルは加齢に伴う変化や外的・内的要因など、さまざまなものが関係して起こります。強く関係するのが緑内障、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症です。これらはいずれも失明に至る可能性があるため、早期発見、治療が必須です。年に1回は眼底検査を受けて下さい。

日本では164万人が視覚障害を伴い、18万人が失明に至っている。これらは40才台から起こるとされ、緑内障は20人に1人が罹患しているという報告があります。

アイフレイルがひどくなると「1人では外出できない」「人の顔が判別できない」「薬を飲むのが難しい」「お札が分別できない」といった事態を招きます。

一般健康診断には眼底検査は入っていません。40才を過ぎたら視力が1.0でも視野狭窄のケースは珍しくないようです。

「視力がいい=アイフレイルはない」ではありません。しっかり認識して眼底検査を受けて下さい。