正岡子規の俳句に

故郷(ふるさと)や どちらを見ても 山笑う

があります。病床の子規が故郷の松山の春を想って詠んだ俳句です。

「春が来たなあ・・・、今頃、松山は草木が芽吹いて山々が明るくにこやかに笑っているだろうなあ・・・」という意味です。

「山笑う」は春の、夏は「山滴る」、秋は「山粧う」、冬は「山眠る」が季語です。

子規は最後の7年間、東京の根岸で結核の闘病生活をしました。病で苦しみながらも俳句の創作は続けました。

誰でも故郷を想う時、懐かしさで胸がいっぱいになり心身が癒されるのではないでしょうか。

故郷(ふるさと)は良いものです。