よく昔から私は母親に「食後に果物」と言って果物を食べさせられた。今でも習慣で夕食後には必ず摂っている。

さてよく患者さんから果物は糖分が多いので太りやすいのでは?と質問を受ける。

「果物が太りやすい」というのは古い説です。現在アメリカの糖尿病学会では果物を1日に300g食べることを推奨しています。その理由は果物に含まれる「果糖」は血糖値を上げにくいタイプの糖だからです。

一般にケーキ等で血糖値が急上昇するとインスリンが大量に分泌します。すると余った糖の1部が脂肪として蓄積され肥満につながってしまうのです。その点、果物は血糖値の上昇が緩やかなので比較的安心なのです。

あるデータでは食事に果物をプラスすると食後血糖値が上がりにくくなり下がり方も緩やかになるそうです。

血糖値と言うのは乱高下がダメなのです。動脈硬化や認知症のリスクが高まります。

さて果物の中では食物繊維が豊富なキウイがおすすめです。食物繊維は血糖値の上昇を抑える働きがあります。キウイはビタミンCやカルシウム、カリウムの含有量もトップクラスの優秀なフルーツです。

いずれにしても母親の「食後に果物」は正解なのかも知れないと最近思っています。