「死ぬまで介護いらずで人生を楽しむ食べ方」(新開省二著)(草思社 1300円)を読んでみた。
現代、飲食が健康を害するという意識から粗食を心がけている人が多い。確かに食べ過ぎは良くないが、粗食への過大評価も良くない。近年のデータでは「粗食は老化を促進して寿命を短くしている」とある。昔の人は粗食だったから健康なのでは?と思うかもしれない。しかし昔の人はご飯でカロリーを取るため1日に茶わんで6杯以上は食べていた。味噌汁で不足しがちなミネラルやビタミンも補っていたのです。このような実態を知らずただ粗食信仰をしていると低栄養から老化が進み血管や臓器を衰弱させてしまう。
著者は「多様食」を推奨している。
肉、魚、卵、大豆そして油を使った料理などの10種類の食品群を対象に1日1回食べれば1点として10点満点を目指す食べ方である。
私が当院新聞で、年を取っても「肉も魚も」と勧めるのと合致している。
是非、誤った「粗食」を改善して下さい。
(追伸)
孫達もせっせと夕食を食べています。「食い力(りき)」です。
大きくなってください。
(写真4枚)