患者さんから「休日に寝だめをしているから大丈夫ですよね?」とよく質問を受けます。
回答は基本的には寝だめは体や脳に良い効果はありません。しかしそれは寝だめの仕方に問題があります。
睡眠中は深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」を交互に繰り返します。
就寝後6~7時間後は最も睡眠が浅くなり、その後も浅いレム睡眠が続きます。つまり寝だめしても7時間以上は浅い睡眠しか取れず休息にならないのです。
更に休日にいつもより遅く起きると体内時計が狂ってしまいます。体内時計が狂うとホルモン分泌や自律神経のバランスが乱れ体調を崩しかねません。いつもより長く眠りたいなら、就寝時刻を早めて起床時間はいつも通りにして下さい。
「7時間以上の寝だめは逆効果」を覚えておいて下さい。では日頃の睡眠不足の解消方法は?
これは短時間の「補充睡眠」をとることです。日中、眠くなったら20~30分の昼寝をして下さい。あまり寝すぎると今度は夜寝れなくなるので要注意です。