中年の患者さんから「歯が特に冷水などでしみる」といった知覚過敏の相談を受けます。私の専門ではないので歯科の文献より引用します。

歯の中心には歯髄という神経組織があり、その表面を象牙質とエナメル質が覆っています。表面が削れると歯髄に近い部分が露出してまず冷たいものがしみるようになります。

さらに削れると熱いものがしみるようになり、最終的には常に痛みを感じる状態になってしまうようです。そうなるとプラスチックの充填剤でえぐれた部分を埋めるしかありません。

知覚過敏が中高年に多いのは歯茎が下がって歯の軟らかいセメント質が露出するから。

それ故、中高年になったら若い頃より弱い力で歯磨きをしなければ歯が削れてしまうのです。

歯ブラシも軟らかいものにして下さい。

尚、コマーシャルの知覚過敏用の歯磨き粉は医療用より低濃度なので誰にでも効くとは言えないそうです。