糖尿病は目、腎ぞう、神経の3大合併症がクローズアップされ失明、人工透析、下肢切断といった深刻なリスクはみなさん御存知と思う。

今回はもっと掘り下げてみると、実は糖尿病はがんを併発しやすいことである。日本糖尿病学会と日本癌学会は糖尿病でない人のリスクを1とすると糖尿病患者は、ガンのリスクが1.2倍高くなると報告している。中でも大腸がんは1.4倍、膵がんは1.85倍、肝がんは1.97倍もリスクがアップするという。

それだけではない。糖尿予備軍でもリスクが高くなることが分かっている。糖尿病の手前の高インスリン血症の人は、そうでない人より2倍もがん死亡率が高いという報告がある。難しい話は今日は省きますが、「インスリン抵抗性」と「AGE」(終末糖化産物)が、がんの発症にかかわっているようです。

検診などで糖尿病予備軍と言われた人は食事療法、運動療法を徹底し、場合によってはαーグルコシダーゼ阻害薬を予防的に使用することで(保険可)悪化を防げます。

がんを防ぐためには糖尿病のコントロールが大事です。

 

今年のブログは今日で終わりです。一年間、お付き合い下さりありがとうございました。

来年のブログは1月4日(木)からとなります。

どうか良いお年を。

(追伸)

競馬ファンならずとも「有馬記念」は年末に興味がある。

今年は何と言っても12月24日に中山競馬場で行われたGP「第62回有馬記念」は北島三郎(サブちゃん)オーナー(81才)が所有するファン投票1位のキタサンブラックが逃げ切り、ラストランをⅤで締めくくった。騎手「武豊」もすばらしかった。

キタサンは、これで引退かと思うと涙が出そうである。数々の(90年のオグリキャプ、06年のディープインパクト)名馬の引退戦に涙するのは私だけであろうか。

キタサン、最後に単勝であなたを買った私に忘れられない想い出とXmasプレゼントを届けてくれてありがとう。サブちゃんの引退と重なって今年は忘れられない年となりました。