みなさん、団体や政界を「牛耳る」という言葉は知ってますね。
特に政界では派閥の多い中、数が勝負の時は海千山千の猛者が活躍します。その人達も大派閥や小派閥を牛耳っている人です。
さてこの「牛耳」という言葉。この起源を漢字学者の阿辻哲次さんが3月11日の日経新聞に書いていますので引用します。
中国の春秋時代では、しばしば近隣の諸国と同盟を結び結束を固めた。王たちが集まって同盟を締結することを会盟といい、誓った内容を石や玉に書いたものを盟書と言った。同盟を結ぶ時にはまず盟書を読みあげて内容を確認し、次に神に捧(ささ)げる牛の耳にナイフを入れて生き血を取り、それを参加者全員が唇に塗って盟主のもとに団結し裏切らないことを誓いあった。この時の同盟の主催者が生けにえとする牛の耳をつかんで会場に入り、みずから牛の耳に刃物をあてて生き血を取ったことに由来する表現である。
こうして「血の結束」を誓ったあと、牛を地中に埋め、上に盟書を置いて土をかけたそうです。
尚、何故、「牛」なのかは分りませんでした。