3大激痛のひとつが「尿路結石」。
背中~わき腹の強烈な痛みが時間と共に下腹部へ移動する。石が腎ぞう→尿管→膀胱→尿道と下りてくるからである。
さて結石は腎ぞうにとどまっているうちは痛みがありませんが、いったん尿管に落ちると七転八倒になります。結石は尿管に詰まると尿が流れなくなり水腎症になったりまれですが腎ぞうに小さな穴が開いて尿が漏れ出て激しい痛みを感じます。
人の尿管は平均25cm。部位によって神経支配が異なるので背中~下腹部にかけて帯状に痛みを感じる範囲が移動する。よく背中と下腹部の2ヶ所に痛みを訴える人が居ますが、石が2個あるのではなくて1つの石が2つの機序で痛みを発しているのです。ウエストのベルトの上を叩くと飛び上るほど痛いのが叩打痛と言って泌尿器科特有の症状です。痛みを取るには内服、座薬、点滴を使うが結石を取る治療をするかどうかは大きさが目安になる。直径10mm未満は水分をふやし点滴をして自然排石を待つ。1カ月以上出なければ結石除去治療を検討します。有名な「体外衝撃波破砕術」や「経尿道的結石破砕術」があります。
尿路結石は発症から5年以内に半数が再発します。
食事や生活習慣も見直して下さい。

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