昔から「食べてすぐ横になると牛になる」と言われて親から怒られたことはないですか?
医学的に調べてみました。
結論的には健康な人ならむしろ食後に横になるのはお勧めです。その方が胃腸に負担がかからず、消化吸収が良くなります。消化には多くのエネルギーが必要なので消化吸収にエネルギーを集中させるという点では横になって休むのは正解です。
ではやめた方がいい人はどんな人か?
それは逆流性食道炎の人です。胃と食道のつなぎ目が緩んでいますので胃の内容が逆流しやすいのです。それでも横になりたい人は右下で横になることです。胃は左から右へカーブしているので右下になると食道に逆流しづらいのです。
さて本題の「牛になる」は何かの戒めでしょうか?
それは考えられるのは「片付けもしないでゴロゴロするのは行儀が悪い」「ずっと横になっていると太ってしまう」という忠告でしょうか。
結論的には横になっても30分ぐらいしたら動き出して下さい。「太った牛」にならないために。

 

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(追伸)
7月11日号で「トウガラシ」を取り上げました。
江戸時代の俳句を披露しましたが(赤とんぼ 羽をもぎれば とうがらし)、これは実は芭蕉の弟子其角の作です。
これに対して芭蕉はトンボは殺してはいけないと批評し、「とうがらし 羽をつければ 赤とんぼ」に作り変えました。とうがらし畑の赤色の眺めを詠んだ芭蕉らしい句ですね。