明日8月7日は「バナナの日」です。
私の幼少の頃は高級品で病気で寝込んだ時のみ味わえる代物でした。
今日は北河修治・山野由美子先生(神戸薬科大学)の論文から引用しつつ、バナナに秘められたナゾを解き明かして行きます。
①バナナの皮は滑りやすい
皆さん経験がありますね。北里大学の馬淵清資教授(当時)が、バナナの皮がすべる理由を明らかにし、2014年にイグ・ノーベル賞を受賞しています。
理由として、バナナの皮の内側に多数存在するゲル状物質を含んだカプセル様の極小組織が踏まれた圧力でつぶれ、にじみ出た液体が潤滑油として働き摩擦力を大きく低下させるためとあります。
②バナナはどうやって増える?
バナナには種子がない。切断面で見える黒いつぶつぶは種子の痕跡です。もともとは種子があったが突然変異で種子のないバナナが出来た。そして株元から新しい芽を出し株で増えます。
③なぜ黒くなる?
成分のポリフェノールオキシターゼという酵素によってポリフェノールが酸化されメラニンを生成するためである。
④では、黒くなるのを防ぐには?
(私も実はよく知らなかったので覚えておいて下さい。)
冷蔵庫のような低温下にさらすと、熱帯植物のバナナにとっては過酷な状況である。そのため不飽和脂肪酸の生成が進み、細胞が破壊されメラニンの生成が進むため逆に反応が加速され真っ黒になります。
従ってバナナはスタンドにつるし、風通しの良い場所に置くのがベスト、と。
また暑い夏は新聞紙にくるんで保温し、それをビニール袋に入れて空気を遮断してから冷蔵庫に入れるのは効果的だそうです。
最後にミニ知識を。
日本人の最も良く食べている果物(消費量)のベスト3は、バナナ、りんご、みかんの順。
成分はカリウム含有量が多く血圧降下作用が期待される。またビタミンB6も多く、舌炎や口角炎の予防になります。
輸入先の80%はフィリピンです。
役に立ったでしょうか?