江戸時代、大工や鉱夫が右手に槌、左手にノミを持つことから右手を「槌手」、左手を「ノミ手」と言いました。「ノミ手=飲み手」というダジャレ感覚でお酒飲みのことを「左利き」と呼び、その派生語で「左党」となりました。
さて正月は「とそ」、春は花見、夏は夕涼みのビールと私達は何かにことよせて酒を飲んでいる。
名月が輝く秋の夜更けには静かに日本酒を飲みたい。
さて外来をしていると生理的に全くアルコールを受けつけない人がいる一方、アルコールが切れず依存症になる人も多い。
適度な酒は大多数の人に爽快な気分をもたらしてくれる。食欲も増進させるし、ひいては体に有害でないとまで主張する。
その時に彼らが論拠とするのが「酒は百薬の長」という成語である。
これは前漢の「漢書」に出てくる。王莽が書いた文章だが、これが酒飲みたちがいつも飲酒に与える最大の弁護の出典である。
やはり酒は適度に楽しみたいものです。
私の往診先、日浦での光景。
患者さん宅の畑に絵のようなたくさんの水槽があった。山から流れる水で、はたして何を飼っているのか?と覗きこんだ。よく分らないので患者さんに尋ねるとホタルの幼虫が食べるカワニナ(巻貝)を生息させていたのであった。ホタルの保存協会の方々がボランティアで冬の時期にこうしてカワニナを育てあげ、川に放出するのである。
いい勉強になりました。
それにしても日浦は寒かったです。