過労死は大きな社会問題だが、なぜ人間は死ぬまで働き続けるのか?脳の仕組みを考えてみる。過労死は人間だけです。それは脳の発する「疲れた」とのシグナルに対し、他の動物と違って疲労感を隠す仕組み(マスキング作用)があるからです。
何と言っても意欲や達成感をつかさどる前頭葉が疲労感というアラームをマスキングするのです。
長距離ランナーが経験する「ランナーズハイ」という高揚感もまた疲労感のマスキング作用である。
このとき脳内にエンドルフィンetcの脳内麻薬物質が分泌され疲労感や痛みを消して快感に似た感覚が引き起こされます。しかしこれは疲労を癒やすものではなく危険な状態です。
ではどうすれば良いのか?脳疲労を軽減するには副交感神経を優位にして脳と体の活動を休息モードにして下さい。いわゆる「ゆらぎ」のある生活です。時々窓を開けて外気に触れる、鳥の声を聞く、室温を変える等、ちょっとした違った環境に身を置くだけで体験出来ます。
リフレッシュのため温泉旅行は意外に(移動などを考えれば)、逆効果になる可能性が高いようです。

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