風邪の季節です。よく「私はのどが弱いので、すぐ痛くなる。」と言う人が居ますがそれは間違いです。
のどは口から入った病原体を最初にシャットアウトするための第1関門だからです。のどが腫れるのも免疫力が正常に働いている証拠。のどが弱いどころかむしろ強いのです。
比べて高齢者は圧倒的にのどが痛くならないし風邪症状が出ないまま病原体がいきなり下気道まで侵入して肺炎になることがよくあります。
それは加齢と共にのどが老化して免疫力が弱くなっているからです。
もう一つ。のどから気管の粘膜には線毛という1000分の5ミリほどの細かい毛がびっしり生えています。線毛は病原体などの異物をキャッチするとベルトコンベアーに載せられたように口の方へ運ばれます。そしてタンと一緒に体外に排出されるか、唾液と一緒に食道から胃へとのみ込まれ胃酸で病原体は死んでしまいます。
このようにさまざまな機構で人体は風邪と戦っているのです。
もちろんマスクや緑茶うがいは予防効果があります。