男性の尿のトラブルには前立腺肥大が関与しています。
この危険因子にはメタボがあります。肥満になると「インスリン抵抗性」が起こり、食後高血糖になって前立腺に炎症が起こるのです。また肥満になるとテストステロンも低下します。この「テストステロン低下」も前立腺に炎症を引き起こします。
以前にも書きましたが、テストステロンは男性ホルモンで20才をピークに加齢と共に分泌が低下します。肥満は、その低下を助長します。「メタボ」「うつ」「ED」「下部尿路症状」などはテストステロンを媒介しリンクしています。
テストステロンとうつはリンクしているのでテストステロンが低下すると扁桃体から嫌な記憶が噴き出してしまい、うつや不安などの原因になります。またテストステロンは全身の血管内皮などから放出される「NO(一酸化窒素)」という物質を作り出します。NOは血管を拡張させたり平滑筋を弛緩させたりする働きがあり、全身のしなやかさを保つには欠かせません。
結局、「メタボの治療」「コントロール」「運動習慣」「精神的ストレスの解消」「前立腺の炎症を抑えるサプリの使用」等が大切だと思います。