9月になって暑くても世の中は秋モード。

秋の味覚のひとつがサンマです。この間まで一匹100円で庶民の味方でした。ところが今や1000円では買えません。乱獲もあるのでしょうか?

さてここで「目黒のさんま」の話を思い出してみましょう。これは落語の噺の一つです。間違っても昔は目黒でサンマが捕れていたなんて人前で話すと大恥をかきます。

簡単に復習してみます。タイなどの高級魚しか食べたことのないお殿様がタカ狩りの途中、腹を空かせた。ところが供が弁当を忘れた。そこへ嗅いだことのない旨そうな匂いが漂ってきた。殿様が匂いの元を尋ねると、さんまという下衆魚だと言う。腹の空いた殿様が炭火で焼かせ食べた所、非常に美味でその後、大好物となった。

それ以来、「さんまは目黒に限る」と断言するようになった殿様。世俗に無知な殿様を風刺する話でもあります。

なんとかサンマが手に入らないですかね。