年令を重ねると誰しも声の張りがなくなり聞き取りづらくなる。声帯の老化について日経新聞から記事を引用してみました。

声帯はのど仏の奥にある左右1対の小さなヒダ。粘膜に覆われた筋肉でできている。息を吸うときは左右に開き、声を出すときは閉じるようになっている。

「たかが声」と思いがちだが記事によると声帯周りの衰えは転倒リスクや肺炎にもつながる、とある。

これは気管を閉鎖して肺に息をため込むことで胸郭が安定し上半身がぶれず身体の全体に力が入る、とある。できないと、つまづいた時に踏ん張れないからです。

さて中高生になると男性は男性ホルモン、女性は女性ホルモンの分泌低下で声帯と声に男女逆の現象が起きやすい、と。

男性は声帯が萎縮し声が高くなる。女性は血流が悪くなって声帯がむくみ声が低くなる。これは弦楽器の弦が細いと音色が高く、太いと低くなるのと同じだそうです。

ホルモン分泌のコントロールは無理にしても声帯とその周辺の筋肉を鍛えることは何歳からでもできる。

東京ボイスクリニックの楠山敏行院長は、「声帯の筋トレに一番有効なのは歌うこと」と言っています。皆さんに出来る方法を一つ。「の↗の↘発声法」。くちをすぼめ「の―」を低音から高音まで1セット10回。1日3セットやっていると良いそうです。

あと一つは、こまめに水を飲むことだそうです。水を飲むと副交感神経が優位になり脳からの指令出て声帯が潤うそうです。今日から声の張りを取り戻しましょう。