国民詩人、坂村真民先生は1909年の生まれ。本名は昴(たかし)。真民の名は後半、母君の懇請により改めて用いたという。

真はまこと、まごころ、民は人間の意で恐らく母君はまっとうな正しいまことの人間になれよ、との祈りをこめてこの名にしたのでしょう。

何といっても「念ずれば花ひらく」はすばらしい。

この言葉の中には絶対のゆるぎもない信の香りが立ちこめている。純粋で無垢、母の乳房に顔を埋めて満ち足りた幼児の姿がある。

真民さんはこの言葉を母から受けついだ。お母さんは36才の若さで5人の幼児を抱えて未亡人となったが、1人の児も離さず生活苦と闘って女手一つで5人の子を立派に育てあげました。

辛い時、悲しい時、愚痴の代わりに「念ずれば花ひらく」と口ずさんだ、と言います。

みなさんも口ずさんで下さい。勇気が湧いてきます。