コロナワクチンへの心理的な距離が一部で縮まっていない。7月に実施した首都圏の20代から60代の3129人への調査では接種に否定的、消極的な人は4割、特に20~30代の女性は6割弱という。

さてワクチンの歴史をひもといていくと、8月3日の日経新聞「春秋」に次のような記事があった。

幕末に上方の医師、緒方洪庵が天然痘を予防する「種痘」へ傾ける情熱が「陽だまりの樹」(手塚治虫原作)の中で詳しく描かれている。

牛痘のウィルスを人に接種したため庶民の間では「打つとウシになる」との根強い迷信があった。

洪庵はウシに乗った神様が病魔を退治する絵を手に人々を説得した。また江戸から来た弟子に自らの苦労を語り、「君には種痘の技術より、いかに種痘を人々に理解させるかを学んでもらわねばならん」と説いた、とある。

往時も今も最先端の成果を前に様子見したり、とまどったりする人間の心のあやは変わっていないようです。

皆様、どうか前向きに理解下さい。

(追伸)

城山ロープウェイに勤めている患者さんから「是非、松山城のライトアップを見に来て下さい。」と誘われ、まだ明るかったですが行って来ました。

「火の鳥」は一番、すばらしかったです。いつ見てもすばらしいイベントです。