私のよく読んだ漫画にはゴルゴ13と並んで手塚治虫の「ブラック・ジャック」がある。

中年以降の人は誰でも知っている名作である。

この天才外科医にあこがれて外科医になった人は私以外にも大勢いる。手塚治虫は大阪大医学部卒の医師であるから尚更であろう。

さてその中から「アナフィラキシー」と題するエピソードを取り上げる。コロナワクチン接種に伴う副作用として今や多くの人が知るワードとなった。

さて主人公は若い軍人。シナイ半島の戦役で重傷を負っている。すぐにでも手術が必要だが、彼は麻酔薬に対するショック症状(アナフィラキシー)があって、これが出来ない。ここで天才外科医のブラック・ジャックが登場する。彼は薬剤を使わずに麻酔をかけ、みごとにこの患者を手術した。しかし若者は、術後の体に自ら麻酔薬を注射してアナフィラキシーを起こさせ自殺してしまう。そうすることで再び戦場に送られて人殺しをするのを回避したのです。

現在、ワクチン接種の賛成派、反対派が居るのは事実で、どちらも強制はされていません。ブラック・ジャックが居たら、このコロナ禍をどう考えたでしょうか。