専門医の間で「慢性病」は
①侵害受容性痛②神経障害性痛③精神心理的・社会的要因による痛み、の3つの種類に分けられるとあります。
①は転んで膝をぶつけて痛いと言った時に従来、よく使われるNSAIDsが効果を発揮する。
②は例えば帯状疱疹後の痛みのようにピリピリ痛い。①は正常な痛みの伝達系だが②は脊髄や脳神経の機能変化で異常を伝える信号が増幅した“異常な痛みの伝達系”でNSAIDsでは効かない。このことから慢性病の治療では①か②かの見極めが重要である。実際は①、②,③の混在もあるため、どれが最も大きな割合を占めるかを探らなくてはいけない。
①はズキズキ、重苦しい痛み、②はヒリヒリ、ピリピリ、ビリビリ、電気が走るといった痛み、といった患者の主訴を具体的に擬音語で表現させて医師はどういった痛みかを把握する努力が必要です。
②に関しては最近、新薬が数多く出ているので、適正な投薬が肝心です。