太古から人類を苦しめてきた感染症である。
世界各国の死因の首位になるなど「亡国病」と恐れられた。
結核菌がアフリカに出現したのは数万年も前である。人口密度が低い遊牧生活の時代には散発的であったが、文明が発達し都市に集中するにつれて急速に拡大した。各地のミイラに残された罹患の痕跡から数千年前にはすでに全世界的に蔓延していたことが明らかにされている。
日本に限って話します。江戸時代に江戸や大阪などの都市に人口が集中するにつれて結核も蔓延し始め、肺結核は「労咳」(ろうがい)と呼ばれていた。
家系による遺伝的な疾患と考えられ患者が存在する家は差別の対象となった。
産業革命によって生糸を生産する紡績工場が典型で重労働、粗末な給食、過密な寮生活の中で次々に結核に侵される状況が「女工哀史」や「あゝ野麦峠」に描写されています。死亡原因の順位が下がったのは第二次世界大戦の後の混乱が落ち着くころでした。
ゆうりも早いもので4月より地元の宇和島南中学校に進学になりました。
みんな元気に過ごしています。