「退職金」について調べてみました。
みなさん、当たり前に思っているでしょうか?
文献をひもとくと、原型は江戸時代中期までさかのぼりますが、現在の形で産業界に普及したのは第2次世界大戦後の労働組合の活動が起点です。
1946年、日本電気の労働争議で「生涯を電気産業に捧(ささ)げた子が如き従業員に対しては定年退職後10年間の生活保証をなすべき」との協定が結ばれたのを機に広がりを見せ、現在に至ります。
「電産の興亡」によると、定年退職後10年間というのは当時の平均寿命から算出されました。
要するに全生涯にわたり生活を保証するという意味です。
しかし今はどうでしょう?退職後の人生が平均で20年以上にもなるとは当時は、なかなか予想できなかったと思います。
今後、どうなっていくのでしょうか。