年間を通して発生する食中毒。ノロウイルス、サルモネラ、カンピロバクターなどは有名です。
今回は「黄色ブドウ球菌」についてのお話です。
黄色ブドウ球菌はヒトの皮膚に常在する細菌でケガをした時などに傷口から入って化膿させます。
「皮膚に常在する」ということは「手指などにも多く存在する」ということです。そのため素手で握った「おにぎり」には黄色ブドウ球菌が付着し保存温度によっては菌がどんどん増殖します。そして増殖のときに発生するエンテロトキシンという毒素が吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱といった食中毒症状を引き起こすのです。エンテロトキシンは通常の加熱処理では分解しないためレンジでチンしてもやはり食中毒になります。
そのため、おにぎりを握る時は手指消毒をした後、ラップやビニール手袋を使って握ることです。