若い人は、あまり気にとめないですが人生80年、90年の時代になると歯の話は避けて通れません。
小さい時は虫歯になると抜歯という考えが主流でした。ここからは現役歯科医の意見も入れて話します。
現在、「抜歯」は歯の治療の最終手段で、1本でも多くの歯を残すのが歯科医療の使命でした。それ故、患者さんからみると、精いっぱいの治療をしてもらってからの抜歯なので納得しやすかったのです。
さて、超高齢化社会では全身疾患を抱える人が増えています。病気と歯の病気と、どちらの治療を優先させるのか、このバランスを考える必要があります。
また、加齢に伴う体力的な余力の減少、摂食・嚥下機能の低下、活動範囲の制限、感染抵抗力の低下などによる影響も出てくる。また口腔内細菌が肺に落ち込み肺炎も発症する。
こう考えていくと、医師、歯科医師の連携が必須になる。
手前味噌ですが母校、東医歯大は現在、医学部、歯学部棟をつなげて、両方を行き来、出来るようにしています。
マインドを変える時代になってきました。