「春は名のみの風の寒さや・・・」がぴったりの今日、この頃。この「早春賦」は日本の歌曲としてあまりにも有名な曲である。

さて梅の花が新聞、TVであちこちでほのかな香りを放っている。

さて日経新聞「春秋」に興味ある記事をみつけた。

梅は中国が原産だ。愛(め)でる風習も含めて中国から伝わった。清朝期に出版された園芸書「秘伝花鏡」には、梅の香りを保存する方法が紹介されている。

開きかけのつぼみを冬の間に切り取り、蝋(ろう)漬けにしておく。夏になってからお湯でそれを戻せば鮮やかに花がほころび芳香が立つ、とある。

なんとも優雅な話である。日本は中国から色々な文化を吸収してきた。無用のエスカレートを避けるべく、物事をうまく処理する言葉で「塩梅」(あんばい)も中国から来た言葉。つき合いの長い日本と中国。うまくやって欲しい。