私もよく診察するむち打ち。正式には「むち打ち損傷」と言います。

追突事故を起こした場合、急激に速度が落ちてどうなるか?胴体は移動し続けようとするが頭は重いためその場に残ろうとし、頸部が過度に伸びる。すると、頸部を支える頸椎や頸部の筋肉、関節、神経などに影響が生じます。

この頭の運動が猛獣使いの鞭のさばきに似ているため「むち打ち」と命名されました。

さて、むち打ちで2~3日してからめまいを訴える人がいます。立っているときや歩行時にふわふわする、とも訴えます。

この訴えを周りの人は「大げさ」と言う方がいます。すると当人は「周囲に理解されていない」という疎外感を引き起こし、心にも影響します。このめまいは医学的にも詳しくは分かっていません。

今こそ衝突回避性能の進化を発展させて交通事故ゼロを期待したいものです。