糖尿病の治療薬は数多くありますが、一番安い「メトホルミン」。約10円程度の薬ですが、この薬についてお話します。
古くは中世の時代にさかのぼります。フレンチ・ライラックとして知られる花が糖尿病の症状に対して有効である記述が知られています。その成分を抽出して作られたのがメトホルミンです。糖尿病の治療薬として60年以上も使用されてきました。
ところが、過去のデータから驚くべき可能性が指摘されています。それはメトホルミンを服用していた人が服用していなかった人達よりも寿命が伸びている?という指摘です。
メトホルミンは細胞の中でエネルギー代謝システムの調整役を行うAMPKを活性化させます。
現在、米国では65~79才の3000人の患者に対し14の代表的な施設で6年間に渡る検証の真っ最中です。
この結果を是非、早く知りたいものです。