一生に1回は交通事故を経験すると言われています。皆さんはいかがですか?

私は37年間、交通事故に遭った患者さんを診てきました。何と言っても一番多いのが、信号待ちをしていて追突されたというもの。後方の車はおそらく携帯をいじっていたか、車内のTVを見ていたか、何かを取ろうとして前を見ていなかったか等々。

ほとんどは保険に入っていて保険会社から連絡が入りますが、問題は無保険つまり任意保険に入っていない人。

これは大変な事態になることが多いです。今から20年以上前に松山市内のドクターが横断歩道を渡っていて車にはねられ亡くなった例があります。これは裁判になって加害者は延々と支払いを続ける旨を言い渡されたそうです。無保険者はおそらくお金をケチったか、自分は事故はしないと妄想を抱いているのでしょう。こんな車にはねられたら、たまったものではありません。このブログの読者の方にもきっと苦い経験をお持ちの方が居ると察します。

次に「人身傷害保険」について記します。

これは例えばネコが飛び出してきて避けようとして電信柱に衝突し大破した例。こういう場合に保険会社が治療費を持ってくれます。その他、当て逃げされて相手が見つからない等、かなりの症例が見られます。これは是非、皆さん、加入しておいて下さい。「自分は事故はしない」は妄想です。

次にドライブレコーダーの勧めです。あるタクシーの運転手が青の信号で横断歩道を進んでいたら、老人が飛び出てきて、はねて救急車で搬送され手術になりました。家族は運転手を責めましたがドラレコを警察が解析した所、運転手は無過失が証明され助かったと言っていました。あとで老人は認知症だったようです。是非、自分を守るためにもドラレコは装着して下さい。

最後に、左折巻きこみ事故です。かなりの数で巻きこまれて転倒した主にバイクの方を診ます。皆さん、左折するときにちょうど左を走っているバイクにはなかなか気がつきません。私は曲がるかなり手前からバックミラー、ルームミラーを見ながら左に二輪車が居ないか確認しながら左に寄って準備をしています。

どうか事故を起こさないようにさまざまな注意を払って下さい。